人間晩年図巻
著者
書誌事項
人間晩年図巻
岩波書店, 2021.11
- 2004-07年
- タイトル読み
-
ニンゲン バンネン ズカン
大学図書館所蔵 件 / 全52件
-
該当する所蔵館はありません
- すべての絞り込み条件を解除する
この図書・雑誌をさがす
内容説明・目次
内容説明
イラク日本人人質事件、「冬ソナ」、プロ野球再編問題、鳥インフルエンザ、「小泉劇場」、北朝鮮核実験、「消えた年金記録」、サブプライム住宅ローン危機—。新自由主義の帰結として格差問題が深刻化し、「戦後レジームからの脱却」が叫ばれた二〇〇四‐〇七年を舞台とする本巻には、ロナルド・レーガン、吉村昭、青島幸男、初代貴ノ花、フランソワーズ・サガンら二十六人を収録。
目次
- 2004年に死んだ人々(網野善彦(肺がん・76歳)—『舞踏会の手帖』古文書版;ロナルド・レーガン(アルツハイマー、肺炎・93歳)—アメリカが懐かしむ時代;マーロン・ブランド(呼吸不全・80歳)—「天才俳優」は際限なく太る;フランソワーズ・サガン(心臓疾患・69歳)—早熟という「不運」;本田靖春(多臓器不全・71歳)—輝ける「戦後」の記憶)
- 2005年に死んだ人々(星ルイス(肺がん・56歳)—「世の中に不足するもの、水とアブラとあんたの背丈」;阪田寛夫(うつ病、肺炎・79歳)—「かわいいね」サッちゃん;岡田史子(心不全(?)・55歳)—六〇年代的、あまりに六〇年代的;ロック岩崎(墜落による心臓破裂・53歳)—天才戦闘機パイロットと花粉症;貴ノ花(初代)(口腔底がん・55歳)—家族解散、家業消滅;杉浦日向子(下咽頭がん・46歳)—「お江戸」の娘;仰木彬(肺がん・70歳)—「パ・リーグひと筋」パンチパーマ)
- 2006年に死んだ人々(茨木のり子(くも膜下出血・79歳)—「わたしが一番きれいだったとき」 ほんとうにきれいだった人;宮川泰(虚血性心不全・75歳)—「若いってすばらしい」;今村昌平(肝臓がん・79歳)—映画監督の人生;吉村昭(舌がん、膵臓がんの末期治療中に自死・79歳)—「昭和」の子にして歴史小説の「化物」;ジョセフ・オツオリ(交通事故・37歳)—ケニア人駅伝選手の草分け;青島幸男(骨髄異形成症候群・74歳)—明るいニヒリストのテレビ的人生)
- 2007年に死んだ人々(宮本邦彦(事故死(自殺しようとした人を助け電車にはねられ死亡)・53歳)—ある警察官の殉職;石立鉄男(動脈瘤破裂・64歳)—多趣味貧乏;向坂ゆき(老衰・102歳)—「大正」のお嬢さんの一世紀;ミケランジェロ・アントニオーニ(94歳)/イングマール・ベルイマン(89歳)/小田実(75歳)—たまたま同日に亡くなった;谷口千吉(誤嚥性肺炎・95歳)—八千草薫の夫;真部一男(大腸がんの肝臓転移・55歳)—彼が指さなかった最後の一手)
「BOOKデータベース」 より