戦争と児童文学
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書誌事項
戦争と児童文学
みすず書房, 2021.12
- タイトル読み
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センソウ ト ジドウ ブンガク
大学図書館所蔵 件 / 全122件
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注記
ブックリスト: p258-262
内容説明・目次
内容説明
フィクションだからこそ、伝えられる真実がある。公立図書館に勤務しながら、児童文学書評ブログで1600本を超える評を書いてきた著者が10の物語から掬いとった真実が、大人である私たちの目を開かせる。ヒロシマの記憶、内戦と子ども、民族と戦争。顔の見えない戦争、普通の家庭にやってきた戦争。基地のある日常。戦争責任と子ども。そして、あの日の記憶を受け継ぐこと。戦争を知らない世代の作家も、日系人作家もいる。しかし、どの作品にも共通するのは、次の世代へ、国境を越え世界に向かって小さな記憶を運んでゆく大きな力—10の評論。
目次
- 小さきものへのまなざし 小さきものからのまなざし—越えてゆく小さな記憶 朽木祥『彼岸花はきつねのかんざし』『八月の光 失われた声に耳をすませて』
- 命に線を引かない、あたたかな混沌の場所—クラップヘクのヒューマニズムの懐に抱かれて エルス・ペルフロム『第八森の子どもたち』
- 空爆と暴力と少年たち—顔の見えない戦争のはじまり ロバート・ウェストール『“機関銃要塞”の少年たち』
- 普通の家庭にやってきた戦争—究極の共感のかたち、共苦compassionを生きた弟 ロバート・ウェストール『弟の戦争』
- 基地の町に生きる少女たち—沈黙の圧力を解除する物語の力 岩瀬成子『ピース・ヴィレッジ』
- 国家と民族のはざまで生きる人々—狂気のジャングルを生き延びる少年が見た星 シンシア・カドハタ『象使いティンの戦争』
- 転がり落ちていくオレンジと希望—憎しみの中を走り抜ける少女 エリザベス・レアード『戦場のオレンジ』
- 核戦争を止めた火喰い男と少年の物語—愛と怒りの炎を受け継いで デイヴィッド・アーモンド『火を喰う者たち』
- 歴史の暗闇に眠る魂への旅—戦争責任と子ども 三木卓『ほろびた国の旅』
- 忘却と無関心の黙示録—壮絶な最期が語るもの グードルン・パウゼヴァング『片手の郵便配達人』
「BOOKデータベース」 より