自然と人生とのあいだ : 自然主義文学の生態学

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自然と人生とのあいだ : 自然主義文学の生態学

永井聖剛著

春風社, 2022.1

タイトル読み

シゼン ト ジンセイ トノ アイダ : シゼン シュギ ブンガク ノ セイタイガク

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内容説明・目次

内容説明

自然のうちに人生を見、人生のうちに自然を見る。「日本自然主義文学」と“「自然」をめぐる近代思想”という新たな視点から読みかえる。“自然”とは、実体としての「自然」ではなく、自他の境界をいったん無化し、再編成する—類化を促す機録あるいは環境であり、またその手段でもある。

目次

  • 序章 思想としての“自然”
  • 第1章 自然としての人生—徳冨蘆花『自然と人生』と無常観の近代
  • 第2章 田舎教師の復讐—田山花袋『田舎教師』における自己肯定の方法
  • 第3章 初期『中学世界』における“文学”の再編成—「中学=世界」への参与と逸脱
  • 第4章 「文章=世界」を生きる中学生たち—『中学世界』から『文章世界』への移行
  • 第5章 “自然”のインターテクスチュアリティ—田山花袋はニーチェをどう読んだか
  • 第6章 精神主義は自然主義である—清沢満之と田山花袋、あるいは他力思想としての自然主義
  • 第7章 修養と自然—青年の変容と中年の誕生
  • 第8章 Kとは誰のことか—KとT、あるいは独歩と花袋
  • 第9章 自然のコンポジション—田山花袋『時は過ぎゆく』の構図と構成
  • 終章 “自然主義”の現在と未来

「BOOKデータベース」 より

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