奈良絵本・絵巻 : 中世末から近世前期の文華

書誌事項

奈良絵本・絵巻 : 中世末から近世前期の文華

石川透著

(平凡社選書, 237)

平凡社, 2022.7

タイトル別名

奈良絵本絵巻

奈良絵本絵巻

タイトル読み

ナラ エホン・エマキ : チュウセイマツ カラ キンセイ ゼンキ ノ ブンカ

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注記

『日本古書通信』2019年10月号から2022年2月号連載の「奈良絵本・絵巻の研究と収集」を編集したもの

内容説明・目次

内容説明

だれもが見たことがあるのに、その名はあまり知られていない「奈良絵本・絵巻」。絵と言葉で構成されるこの肉筆の絵本や絵巻は、中世末から近世前期にさかんに制作され、大名家に伝わる優品から粗末なつくりのものまで、御伽草子ものはもちろん、伊勢、源氏、百人一首から枕絵まで、広く多様な作品を含む。それは近世後期の浮世絵と同様、この時代を彩るきわめて重要な文化ジャンルなのである。詞書の筆跡の異同に注目する地道な整理などから、だれがその文字を書いたか、だれが絵を描き、どこで作られたか、さまざまなことが次第に明らかになってきた。すると仮名草子最大の作家浅井了意が筆耕として奈良絵本・絵巻の制作に大きくかかわっていたこと、日本どころか世界初(?)の女性絵本作家がこれに従事していたこと、そのほか興味深い事実が数多く分かってきた。その最新の成果も含め、奈良絵本・絵巻の豊かな世界を、この研究を主導してきた著者が基礎から説き起こす、各界待望の一冊。

目次

  • 第1部(近世前期の大物・浅井了意;日本初の女流絵本作家・居初つな;筆耕たちと筆跡からたどる制作時期;制作の現場へ)
  • 幕間 奈良絵本・絵巻の値打ちの裏で
  • 第2部(昔話と奈良絵本・絵巻;女たちの物語;古典となら絵本・絵巻)

「BOOKデータベース」 より

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