「日本心霊学会」研究 : 霊術団体から学術出版への道

書誌事項

「日本心霊学会」研究 : 霊術団体から学術出版への道

栗田英彦編

人文書院, 2022.10

タイトル別名

日本心霊学会研究 : 霊術団体から学術出版への道

タイトル読み

ニホン シンレイ ガッカイ ケンキュウ : レイジュツ ダンタイ カラ ガクジュツ シュッパン エノ ミチ

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注記

日本心霊学会~戦前期人文書院年表: p[237]-[246]

内容説明・目次

内容説明

日本心霊学会は民間の精神療法団体として明治末に京都で誕生した。機関紙『日本心霊』を発行し、主に呼吸法を用いて人間の精神を活性化させるという心霊治療の伝授を活動の軸とすることで、当時の心霊ブームにも乗り、仏教僧侶を中心に瞬く間に多数の会員を獲得、アカデミシャンも巻き込みながら日本有数の団体へと急成長する。そして昭和初期、学会の活動を通して培ったネットワークをもとに出版業へと船出、人文書院と名を変える。その活動の遍歴は、霊術研究のみならず、日本近代の宗教と学知、出版を総合的に捉え直す視点をもたらす。2013年に発見された『日本心霊』全号によって可能になった画期的研究。折口信夫、西田直二郎の新発見資料を収録。口絵、年表、人名索引付。

目次

  • 第1章 日本心霊学会の戦略(日本心霊学会の理念とその特徴;会員の獲得と組織の構築—『日本心霊 創立十周年記念号』から ほか)
  • 第2章 日本の心霊研究と精神療法(催眠術と心霊研究;日本の催眠術と心霊研究、その濫觴 ほか)
  • 第3章 大正期日本心霊学会と近代仏教—「外護方便」としての心霊治療(プラクティスの近代;「外護方便」のメディア戦略 ほか)
  • 第4章 越境する編集者野村瑞城—『日本心霊』紙上の「神道」と「民俗」を中心に(「霊肉一致」と高僧伝;「シャマニズム」への傾倒と「神道」の発見 ほか)
  • 第5章 編集者清水正光と戦前期人文書院における日本文学関係出版(日本心霊学会(民間精神療法団体)から人文書院(出版社)への移行;清水正光の経歴と著書について ほか)
  • 特別資料 西田直二郎、折口信夫講演録(『日本心霊』より)

「BOOKデータベース」 より

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