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神々の精神史

小松和彦著

(法蔵館文庫, [こ1-1])

法藏館, 2023.3

タイトル読み

カミガミ ノ セイシンシ

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注記

底本: 講談社学術文庫版 (1997年刊)

シリーズ番号はブックジャケットによる

内容説明・目次

内容説明

カミを語ることは、日本人の精神の歴史を語ること。龍宮童子に竃神や座敷ワラシ。酒呑童子などの怪物退治と異類婚。物くさ太郎。隠れ里伝承。根元神としての翁。変装して越境する神々。伊弉冉・伊弉諾の屍愛譚。民話や昔話、お伽草子、記紀神話の構造分析を通して、“カミ”と“他界”の背後にある日本文化の深層に迫る。柳田・折口以降の民俗学を鋭く批判、忘れられた民俗学者・筑土霊寛の可能性を指摘する。妖怪学第一人者の処女論文集にして、民俗学のみならず、その後の日本文学研究、日本文化論に影響を与えた、記念碑的名著。

目次

  • 1 民話的想像力について(民話的想像力とその背景—『江刺郡昔話』の世界を探る;神霊の変装と人間の変装—昔話の構造論的素描;怪物退治と異類婚姻—『御伽草子』の構造分析;最後に笑う者—「物くさ太郎」に見る笑いとユーモア)
  • 2 民衆の思想について(根元神としての翁—猿楽の翁と稲荷の翁を中心に;世捨てと山中他界—山岳空間の認識論的構造;海上他界の思想—「うつぼ舟」を中心に;屍愛譚をめぐって—伊弉諾・伊弉冉二神の冥界譚を中心に;国占めと国譲りをめぐって—日本神話における占有儀礼)
  • 3 筑土鈴寛の世界(筑土鈴寛の民俗学—異端のフォークロア;日本的記述の方法—筑土鈴寛論拾遺;筑土鈴寛と超世の霊童—筑土鈴寛論補遺)

「BOOKデータベース」 より

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