翻弄されるいのちと文学 : 震災の後、コロナの渦中、「戦争」前に

書誌事項

翻弄されるいのちと文学 : 震災の後、コロナの渦中、「戦争」前に

新船海三郎著

あけび書房, 2023.11

タイトル別名

翻弄されるいのちと文学 : 震災の後コロナの渦中戦争前に

翻弄されるいのちと文学

タイトル読み

ホンロウ サレル イノチ ト ブンガク : シンサイ ノ アト コロナ ノ カチュウ センソウマエ ニ

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内容説明・目次

内容説明

あれから、あの時、そして今。問われているのは同じことなのではないだろうか。たとえば、西条八十が「馬のションベン渡し船だからなぁ」と言って軍歌を作り続けたような、「しかたがない、しかたがない」と流され、流れる…。3・11と福島原発事故後を、パンデミックに攪拌される差別意識を、「新しい戦前」のきな臭さを、文学作品に読み、もう一度問いかけてみたい。それでいいのか、と。

目次

  • 1 三・一一と原発事故後の文学(三・一一から、三・一一へ;核エネルギー認識と三・一一後の文学;個をつなぎ、連帯を求めて;「私」から「私」を越えて;ろうそく一本の抵抗―水上勉と若狭原発;三・一一後に読む『こつなぎ物語』)
  • 2 パンデミックが攪拌する差別意識(「朝鮮」と呼べたとき―小説『大阪環状線』の「在日韓国・朝鮮人」をめぐって;痼疾としての差別意識;パンデミックとシェイクスピア、あるいは石井四郎軍医中将;“馬のションベン”と軍歌までの距離;文学が障害者の「障壁」になるとき)
  • 3 「新しい戦前」に「戦争」を読む(夏に読む大岡昇平;日中戦争と五味川純平;戦争加害をえがくということ―洲之内徹とその小説の評価をめぐって;早乙女勝元と東京大空襲;大江健三郎と天皇(制)、また「戦後民主主義」―「セヴンティーン」から「晩年様式集」まで;「平和」と「勝利」と「民主」という思想―大江健三郎の二つのノー卜から;ドイツの「沈黙」、ニッポンの「沈黙」)

「BOOKデータベース」 より

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