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日本近代化の思想

鹿野政直[著]

(講談社学術文庫, [746])

講談社, 1986.7

タイトル読み

ニホン キンダイカ ノ シソウ

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内容説明・目次

内容説明

富国強兵の論理の下に日本の近代化は急速に推し進められた。その過程で幕末から明治初期の変革期に、さまざまあった可能性が大幅に切り落とされてしまった。“いかなる可能性があったか”という問題意識から著者は日本の近代史を意識=思想の面から問い直し、近代化が個人主義の抑圧、地域性の喪失等を招来した道程を検証しながら、福沢諭吉・中江兆民・宮崎滔夫のアジア観までを爼上にのせ、もう一つの近代を探った人々の足跡を追う。

目次

  • 序説 富国強兵の論理
  • 1. 近代化と伝統(地殻変動のきざし—広瀬淡窓の周辺;世直しの想念—おかげまいりから赤報隊へ;文明開化—中山みきの怨念;義民の復権—一揆と民権運動;国粋家たちの近代化構想—自立的変革への模索;固有性への視点—南方熊楠の抵抗)
  • 2. 集権化と自治(統一への志向—三浦命助の脱藩;統治と自治—福島事件;東京の巨大化—帝都と辺境の創出;画一性への馴化—天皇制と教育;国民統合へのみち—二つの自治)
  • 3. 大国化と公理(二つのナショナリズム—文明イメージと列強イメージ;大国化へのルビコン・朝鮮—脱亜と興亜;義戦から非戦へ—戦勝と小国寡民の思想;アジア連帯の思想—宮崎滔天と中国革命;軍国化と女の論理—“君死にたまふこと勿れ”;鹿野史学との出会い)

「BOOKデータベース」 より

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