書誌事項

西郷隆盛

海音寺潮五郎〔著〕

(角川文庫, 緑-273-19-)

角川書店, 1988.9

  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5

タイトル読み

サイゴウ タカモリ

大学図書館所蔵 件 / 7

内容説明・目次

巻冊次

1 ISBN 9784041273197

内容説明

薩摩藩主島津斉彬は16の時に薩摩の世子として将軍へお目見えをすませ、長じて賢名が天下に聞え、老中阿部正弘や水戸斉昭などに尊敬されていた人物であったが、40になっても部屋住みであった。前藩主斉興がわが子ながら斉彬をきらっていたからであった。折からペリーが軍艦7隻を率いて開国をせまり、日本の近海に欧米の船がしきりに出没し始め、斉彬の才を必要とした老中阿部正弘は強引に斉興を隠居させ斉彬を襲封させた。西郷吉之助はこの斉彬によって見いだされ育てられたのであった。
巻冊次

2 ISBN 9784041273203

内容説明

斉彬が死んだ。幕府改革のため、兵をひきいて上京する、その直前の死であった。斉彬の死によって暗雲は再び日本を蔽うことになる。安政の大獄の嵐が世に吹きあれ、国元では前藩主斉興、後見久光派による粛清が始まった。西郷はなんとか一命をとりとめたが、庵美大島へ流謫された。西郷の長い苦しい流人の時代の始まりであった。
巻冊次

3 ISBN 9784041273210

内容説明

元治元年は、長州藩にとって大厄年であった。京で禁門の変をおこして一敗地にまみれて朝敵の汚名をこうむり、その半月後には長州の関門海峡での砲撃に怒った英・米・仏・蘭の連合艦隊が、下関を砲撃、上陸し諸砲台を破壊し大砲を奪いさったのである。直ちに朝廷は長州征伐を名じた。しかし西郷には腹案があった。兵庫の開港履行をせまる諸外国の勢を利用して、雄藩連合を成立させ、まずは外国権を握り、追放政治全般の権を取る。そしていつまでも共和政治をやり通す。西郷は大きく飛翔していた。
巻冊次

4 ISBN 9784041273227

内容説明

幕府は土台から腐りきっている。これに代って諸外国に対するには薩摩と長州が手を結ぶしかない。西郷は坂本竜馬に木戸説得を依頼する一方、黒田了介を送って高杉や井上聞多、伊藤俊輔を口説いて木戸上京をうながした。しかし、またしても権威主義の策謀家久光の「先に言い出した方が将来下馬になる」との指示で、両者向い合ったまま大事を逸し去らせようとしていた。大いなる大事には天運がある。坂本竜馬が上京してきたのである。西郷は救いの神の降臨に胸をなで下した。日本の夜明はもうそこまで来ていた。
巻冊次

5 ISBN 9784041273234

内容説明

鳥羽・伏見の戦に負けた慶喜は帰東するや強硬激烈な主戦主義者小栗上野介を罷免し、勝安房を登用した。勝は、「勤王だ、佐幕だのというようなことに血道を上げていると、欧米人に国を奪われてしまう」と主張、慶喜に対し、ただ日本の安危、万民の苦楽だけを念とし、居城をも明け渡し、領土も返納し、職権も捨てて徳川家の興廃はただ天朝のご意志のままひたすらに誠意をもって絶対無抵抗の態度を取ることを要請した。東征軍は東海道、甲州道、東山道から江戸にせまっていた。

「BOOKデータベース」 より

関連文献: 1件中  1-1を表示

詳細情報

  • NII書誌ID(NCID)
    BN0262858X
  • ISBN
    • 4041273196
    • 404127320X
    • 4041273218
    • 4041273226
    • 4041273234
  • 出版国コード
    ja
  • タイトル言語コード
    jpn
  • 本文言語コード
    jpn
  • 出版地
    東京
  • ページ数/冊数
  • 大きさ
    15cm
  • 分類
  • 親書誌ID
ページトップへ