森鷗外 : 基層的論究
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森鷗外 : 基層的論究
(近代文学研究双書)
八木書店, 1989.3
- タイトル読み
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モリ オウガイ : キソウテキ ロンキュウ
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内容説明・目次
内容説明
森鴎外の全生涯の精神遍歴を視座におき鴎外文学の新たなる像を提示する。幼少年期に深い影響を受けた津和野藩学との討究を巻頭におき、初期3部作にあらわれた鴎外自身の「生」の葛藤と西洋文明受容期の問題、また鴎外再活躍期に見る「内」の問題と官僚人鴎外の轍。歴史小説にみる権力への注視と最晩年に向かう生と死の哲学。そして史伝『渋江抽斎』増訂稿への精細な検討。新鮮な視角と洞察力で、未開拓な鴎外原野を追究した本格的論文17編を収録。
目次
- 第1部 森鴎外と津和野藩(森鴎外と津和野藩学;鴎外文学と津和野藩の軌跡)
- 第2部 鴎外・初期3部作論(『舞姫』—精神の嵐;『うたかたの記』—存在の空無感;『文づかひ』—イイダにおける自律性;鴎外・青春の構図)
- 第3部 鴎外と二葉亭の位相—近代知識人の原像
- 第4部 ナウマン論争の考察
- 第5部 明治40年代の鴎外文学(再活躍前後への視角;『半日』—その構造と擬装性;明治40年代の鴎外文学)
- 第6部 『ながし』の考察(原資料『ぬれきぬ』との関係;『ながし』論—心理文脈の複層)
- 第7部 歴史小説への視点(『佐橋甚五郎』—為政者像への視線;『安井夫人』—超俗への意志;『寒山拾得』—鴎外の禅境)
- 第8部 「『澀江抽斎』森鴎外自筆増訂稿本」の考察—その復元と校異を中心に
「BOOKデータベース」 より