日本人とは何か。 : 神話の世界から近代まで、その行動原理を探る

書誌事項

日本人とは何か。 : 神話の世界から近代まで、その行動原理を探る

山本七平著

PHP研究所, 1989.9

タイトル別名

Understanding Japanese behavior patterns

日本人とは何か : 神話の世界から近代までその行動原理を探る

タイトル読み

ニホンジン トワ ナニカ : シンワ ノ セカイ カラ キンダイ マデ ソノ コウドウ ゲンリ オ サグル

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内容説明・目次

巻冊次

上 ISBN 9784569525655

内容説明

伊達千広(だて・ちひろ)は1848年、類いまれなる歴史書『大勢三転考』を著わした。彼は独自の歴史区分で日本の歴史を見て、「骨(かばね)の代」「職(つかさ)の代」「名(な)の代」と3つに区分した。今の言葉で言えば「氏族制」「律令制」「幕府制」の時代ということになろう。日本の歴史は日本の基準で記さざるを得ず、中国や西欧の基準をもってきてもおかしくなってしまう。そこで本書では、この『大勢三考』の基準を用いながら日本文化の特性を探っていく。日本人が拠って来たる行動原理・生活様式、そして技術観などを多角的に分析。日本文化の再発見を試みた渾身の力作。

目次

  • 序文 新しい“菊と刀”
  • プロローグ『大勢三転考』の日本—伊達千広が描いた歴史観
  • 第1部 「骨の代」から「職の代」へ(日本人とは何か;文字の創造;律令制の成立;神話と伝説の世界;仏教の伝来;〈民主主義〉の奇妙な発生)
  • 第2部 「職の代」から「名の代」へ(武家と一夫一婦制;武家革命と日本式法治国家の成立;武家法の特徴;エコノミック・アニマルの出現;下剋上と集団主義の発生;貨幣と契約と組織—中世の終わり)
巻冊次

下 ISBN 9784569525662

内容説明

「名の代」に西欧衝撃に直面した日本。キリシタンの影響とは、さらに鎖国とは何であったのか。そして、「伊達千広における現代」ともいうべき徳川・幕藩体制の確立。そこでの意思決定の構造、藩の経営、経済制度、そして江戸時代の技術、民衆生活、先進思想…とは何であったのか。ここでの蓄積が明治の近代化へとつながっていく。日本人が拠って来たる行動原理・生活様式、そして技術観などを多角的に分析。日本文化の再発見を試みた渾身の力作。

目次

  • 第3部 名の代・西欧の衝撃(土一揆・一向宗・キリシタン;貿易・植民地化・奴隷・典礼問題;オランダ人とイギリス人;「鎖国」は果たしてあったのか;キリシタン思想の影響)
  • 第4部 伊達千広の現代(家康の創出した体制;幕藩体制の下で;タテ社会と下剋上;五公五民と藩の経営;幕藩体制下の経済;江戸時代の技術;江戸時代の民衆生活;江戸時代の思想—民間学者の出現と御用思想の危険;現代日本人の原型—宗教批判、無神論、進化論、地動説;現代日本国の原型;明治維新の出発点)

「BOOKデータベース」 より

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