マドラス物語 : 海道のインド文化誌

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マドラス物語 : 海道のインド文化誌

重松伸司著

(中公新書, 1137)

中央公論社, 1993.6

タイトル読み

マドラス モノガタリ : カイドウ ノ インド ブンカシ

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内容説明・目次

内容説明

十二使徒のひとり、聖トーマスに由来する地名サントメは世界各地にある。南インドのマドラス市にもある。サントメの名に欧米人は殉教の聖者を連想し、江戸中期の日本人は、粋な縦縞「さんとめ」を思う。十二使徒の名が、なぜ南インドの地名に変身し、近世日本の「粋文化」を飾る木綿縞に転じたのか。舞台を江戸日本と、近世初期の南インドに求め、英蘭両海洋帝国の盛衰のドラマに、マドラスの歴史文化を探り、「さんとめ」縞の日本伝播を見る。

目次

  • 第1部 江戸の天竺文化、「桟留」(江戸の意匠革命、「桟留」;オランダ交易と桟留;〈西方浄土〉から〈物産の地〉へ)
  • 第2部 南インド港市・聖地、サントメ(中国は南インドをどのように見ていたか;西洋から見た南インド—聖トーマス原像;南インドの「聖トーマス」像—その伝承と史実;共存する神々の聖地、「孔雀都市」)
  • 第3部 商館都市、マドラスの台頭(繁栄する国際港市、サントメ;東インド会社と南インド社会;英国東インド会社の「要塞商館」、マドラス;南インドの綿布産業)

「BOOKデータベース」 より

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