物語の最後の王 : 日本古代文学の精神史

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物語の最後の王 : 日本古代文学の精神史

武藤武美著

(平凡社選書, 150)

平凡社, 1994.2

タイトル読み

モノガタリ ノ サイゴ ノ オウ : ニホン コダイ ブンガク ノ セイシンシ

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内容説明・目次

内容説明

古事記の最後の物語の王・雄略天皇はまた、物語世界の最後の王でもあった。雄略記を最後に、天皇を主人公とする物語は消える。以後、どんな主人公を、どんなしかたで語ることが、どんな時代の精神によって求められていったのか。記紀、万葉、風土記、霊異記、源氏、式部集など、古代文学の骨格をかたちづくる作品に精神史の流れを読みとり、古典をより普遍的な文脈の光のなかでとらえなおす。

目次

  • 1 王権と物語・歴史・抒情詩(古代王権と物語—物語と歌垣;物語の最後の王—雄略天皇論;歴史叙述の誕生—壬申紀;詩劇の発端—人麻呂の一断面)
  • 2 地方と神話(タケミナカタと諏訪—歴史時代の神話;紀伊国覚書—畿内と国譲り;化外と神—「地方」と神話)
  • 3 王朝女性文学の精神史(不安と渾沌—王朝女性論への序説;女性・愛・想像力—女性作家の誕生;「浮かれ女」和泉式部—転形時代の一感性;源氏物語をどう読むか)

「BOOKデータベース」 より

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