大草原に潮騒が聴える
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大草原に潮騒が聴える
(文春文庫)
文芸春秋, 1988.5
- タイトル読み
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ダイソウゲン ニ シオサイ ガ キコエル
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内容説明・目次
内容説明
朝露に濡れた黒すぐりと野趣豊かな馬乳酒を手に北京、モスクワ、ロンドンとユーラシア大陸の壮大で戦慄的な地平線を国際列車で行く古典的大洋行。大陸を空路一飛びするように唐突に結婚してしまった私たちは、今度は大地を踏み固めながらお互いをじっくりと凝視め直し、この結婚をもう一度確かめ合いたいと思ったのである。
目次
- 失われた地平線を求めて、待てば鉄路の日和
- 太平洋戦争は魔都の枕元で始まった
- 上海のジャズは今も見事に生きている
- 中国人と大自然との不思議な狎れ合い
- ミグ戦闘機が小鳥のようにじゃれてくる
- 国境のソ連兵は自動小銃を構えていきり立つ
- バイカル湖は“世界三大退屈”の一つだ
- 特権階級は誇らかに果物の袋を提げる
- オデッサの夜は食事を捨てオペラへ走れ
- アゼルバイジャン号の澪は私の深呼吸
- 世紀のいんちきバーテンが作るカクテルの味
- 真夜中のヴェニスの伽藍に祝婚歌が響いた
- オリエント急行は大地震の演習か
- ロンドンは地獄の小鬼たちの巣窟〔ほか〕
「BOOKデータベース」 より