広島に原爆を落とす日
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広島に原爆を落とす日
(角川文庫, 7516,
角川書店, 1989.5
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- タイトル読み
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ヒロシマ ニ ゲンバク オ オトス ヒ
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内容説明・目次
- 巻冊次
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上 ISBN 9784041422298
内容説明
1941(昭和16)年10月20日—太平洋戦争開戦の2か月ほど前。ドイツ北部に位置するブレーメルハーフエンの浜辺に、大日本帝国海軍潜水艦イ—27号がひそかに近づいていた。海軍選りぬきの精鋭20人によって、艦は「日本の存亡にかかわる重大機密」を運んできていた。同日午前6時。出迎えたナチス親衛隊の前に、漆黒の髪と瞳をもった将校服姿の女性が降り立った。海軍大佐・髪百合子であった。第二次世界大戦の日本と世界に、壮大なフィクションを重ね、愛と祖国、そして生の意味を問う。つかこうへい、渾身の長編。待望の文庫化。
- 巻冊次
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下 ISBN 9784041422304
内容説明
「…私の魂は、遥か彼方、宇宙の塵となって、けっして許されることなく幾千万年もの時を旅することでありましょう。漆黒の闇を旅する意識体の孤独を癒やすものは、かつて愛されたことがあるという記憶だけなのです。かつて愛したことがあるという記憶だけなのであります」—祖国を愛し、日本を、そして何より恋人百合子を愛するがゆえに、投下ボタンを押さざるをえなかった犬子恨一郎。みずからを誇り、自特と愛の思い強く生きる男の生と時代を、精密に築かれた仮構のなかで描いた、現代文学の傑作。
「BOOKデータベース」 より