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検索結果 215 件

  • 中部ネパール・アンナプルナ南面山地における移牧

    渡辺 和之, 白坂 蕃 日本地理学会発表要旨集 2024s (0), 197-, 2024

    ...これは「東」の夏の放牧地がチベット仏教を信仰するシェルパの土地であり、彼らが殺生を嫌うことと関係している可能性がある。また、「西」の湖の女神はミャグディ郡側にある湖の女神の妹神にあたるという。つまり、グルン語を忘れた「東」のグルンにも「西」と共通する要素は残っている。また、「西」のグルンの文化は隣接するマガールやプーンと関わるなかで生まれてきた可能性がある。...

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  • med dgagとma yin dgagに関する再検討

    根本 裕史 印度學佛教學研究 71 (3), 1077-1084, 2023-03-25

    ...<p> 本論文はチベット仏教におけるmed dgagとma yin dgagという二種の否定に関わる概念を再検討するものである.サンスクリットの二種の否定表現として良く知られるprasajyapratiṣedha「想定否定」とparyudāsa「制限否定」は,シャーンタラクシタとカマラシーラのアポーハ論や,チベットのサンプ僧院で展開した空性論証解釈を経て,med dgag「不在」(ツォンカパによれば...

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  • チベット仏教における接触の諸相

    津曲 真一 宗教研究 96 (2), 127-148, 2022-09-30

    ...しかし一方で、チベット仏教の教義に於いては、接触行為および接触体験の虚妄性が強調されることもある。本稿はチベットの宗教文献に広くあたり、接触体験の教理上の位置付けや、宗教実践の中で行われる多様な接触行為について紹介しつつ、チベット仏教における接触の意義とその特殊性について考察を行うものである。</p>...

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  • 五台山塔院寺の建築の構成とその変容

    余 思奇, 藤川 昌樹 日本建築学会計画系論文集 87 (799), 1751-1761, 2022-09-01

    <p>This article takes the Tayuan Temple in Mount Wutai as an example to analyze the construction and its transformation. The process that the Tibetan-style pagoda was first established with the …

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  • 内モンゴル仏教寺院の伽藍配置計画について

    エンケホルワ, 夏目 欣昇, 濱田 晋一, 麓 和善 日本建築学会計画系論文集 86 (790), 2755-2766, 2021-12-01

    <p> Since BC, cities have been constructed on the Mongolian Plateau with the establishment of dynasties, but most turned to ruins. However, the Tibetan Buddhist temples built after the 16th century, …

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  • 「宇宙を冠る」: シャナ冠の造形原理を読み解く試み

    HUANG Kuo-pin, SUGIURA Kohei, 黄 國賓, 杉浦 康平 芸術工学2021 2021-11-24

    ...しかしいずれもが個別的な研究であり、チベット仏教におけるシャナ冠の造形とそれに関わる聖山信仰、シャナ冠を構成する各モチーフの象徴的意味の解読からシャナ冠の特異な造形原理を統合的な研究への探求は未だ見られない。  ...

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  • 神仏の肖像

    張 詩雋 文化人類学 85 (4), 640-658, 2021

    ...本稿の考察対象であるチベット・タンカは、チベット仏教やボン教の神仏を表現するのみならず、制作者や崇拝者の感情や願望を喚起させる神仏の肖像でもある。本稿では、タンカの制作・崇拝に関する事例の人類学的記述を通して、人間と肖像、主体と客体の関係がいかに撹乱されるかを考察する。タンカ制作には以下の3つの特徴がある。①数値化される規則がタンカの宗教性を決めること。...

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  • 社会階層と宗教

    中屋敷 千尋 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2021 (0), D01-, 2021

    本発表は、北インドのスピティ渓谷にみられる社会階層と宗教の関係について明らかにすることを目指す。チベット系社会では宗教が階層の構成原理となっているとはいえないが、両者は不可分に結びついた形で存続してきており、時に衝突ないし対立してもいる。チベット系民族の社会階層と宗教がどのように関係し、時にそれらをめぐって問題が生じるのかについて試論的に考察してみたい。

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  • ツォンカパ形成期の中観思想

    根本 裕史 印度學佛教學研究 68 (3), 1264-1270, 2020-03-25

    ...クンタン・テンペー・ドゥンメは「一般的な見え方」に従ってツォンカパの形成期からそれ以降にかけての思想的変化を認めるが,形成期の思想はツォンカパの真意ではなかったとして教義的に正当化を図ろうとしている.ツォンカパは46歳の著作『道次第大論』において,かつてカマラシーラと対決した禅僧ハシャン(摩訶衍)に帰せられる無念無想の立場を厳しく批判する.その批判は後代のゲルク派の文献にも繰り返し登場する.無念無想の境地を説く修道論はチベット...

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  • 内モンゴルにおけるチベット仏教寺院の復興とその社会的機能 -フレー旗三大寺を中心に-

    英, 萄 非文字資料研究 = The study of nonwritten cultural materials (20) 81-104, 2020-03-20

    ...内モンゴルにおいては、チベット仏教が再生され、チベット仏教寺院の復興や再建が始まった。 また、チベット仏教寺院は文化資源としても開発されている。地方では寺院の修繕、増築や再建が大規模に行われている。さらに、チベット仏教寺院は地域の観光地になり、観光業の進展に応じて、寺院の年中行事も次第に復活してきた。このような背景を踏まえ、内モンゴル東部地域に位置するフレー旗の三大寺を事例として取り上げた。...

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  • チベットの宗教文化にみる命 : 宗教文化とホリスティックケア

    中島, 小乃美 佛教大学宗教文化ミュージアム研究紀要 15 47-64, 2019-03-30

    チベットの宗教文化が捉える命と、病と、治療を概観し、そこからホリスティックということについて考察した。『大日経』では、悟りに至りその業寿を滅したあとも再び生を与えて衆生済度に赴くことを説いている。そしてA字(阿字)という種字を観想し、身体に布置することで命をもつ我が身を空じ、仏となると捉えることから、仏教における命とは仏果を得て、衆生済度に向かうその連続性としての命であり、仏の寿命である。またチ…

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  • ヒマラヤ・ラダック高所在住高齢者のうつ病

    石川 元直, 山中 学, 高岡 正和, 小笠原 知子, 佐倉 宏 心身医学 59 (4), 315-320, 2019

    ...<p>ヒマラヤ・ラダックの高地では村の至る所に五色の仏教の祈祷旗がはためき, 日常生活はチベット仏教に彩られています. 人々の暮らしは決して豊かとはいえませんが, 生活は笑顔と活気に満ちあふれています. 住民の幸福度は高く, 「あなたにとって最も幸せな時間はいつですか」 という質問には, 多くの住民が 「お祈りをしているとき」 と答えます....

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  • <論文>チベット・タンカの変貌-- タンカの芸術化と観光化をめぐって

    張, 詩雋 コンタクト・ゾーン 10 (2018), 72-104, 2018-06-30

    ...第3章ではタンカの歴史と伝統的な流派、タンカの広がりとチベット仏教の伝播との関連性を考察した上で、広域にわたるチベット文化圏のインド、ネパール、また中国の内陸部、チベットなどの民族の間に生じる交渉、および神聖なタンカの制作実践をめぐる変革を描き出す。...

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  • ボン教の想蘊説

    熊谷 誠慈 印度學佛教學研究 65 (3), 1185-1192, 2017

    ...<p>チベットには古来よりボン教なる宗教が存在していたが,元来,高度な哲学を持っていなかったボン教は,7世紀に伝来した仏教から思想的影響を強く受けた.ボン教に対する仏教思想の影響のうち,密教的側面については,すでにサムテン・カルメイ氏などが,チベット仏教ニンマ派からの影響について指摘をしている.また,御牧克己氏によるボン教学説綱要書研究などとともに,顕教的な側面についても研究が開始されている....

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  • ブータンにおける森林保全のための政策及び環境教育に関する研究

    神前 佳毅 日本森林学会大会発表データベース 128 (0), 4-, 2017

    ...また、チベット仏教を国教として掲げており、人々の生活信条や価値観の中に森林保全に対する大切な要素があるのではないかと、当初は推測していた。しかし、歴史を振り返ると、必ずしも永続的に厳格かつ適切な森林保全が行われてきたわけではないことが判明した。...

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  • 十七世紀後半ハルハ=モンゴルの権力構造とその淵源

    前野 利衣 史学雑誌 126 (7), 1-33, 2017

    ...そこで本稿では、右翼のチベット仏教界を取り上げ、ハルハの全体像の解明に挑戦し、以下の点を明らかにした。<br> 当時のハルハの高僧と言えば左翼のジェブツンダンバ一世が有名であるが、右翼をなす三王家(ハーン家、ジノン家、ホンタイジ家)にも転生僧がそれぞれおり、彼らは当主に次ぐ莫大な属民を有し、清・チベット・ロシアと交渉する等、政治的に重要な役割を果たしていた。...

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  • チベット仏教の世界 : 仏教伝来からダライ・ラマへ

    吉水 千鶴子 ヒマラヤ学誌 17 146-153, 2016-03-28

    ...元朝, 明朝, 清朝という強力な中華王朝に対し, 彼らは仏教を広めることによって内陸アジア一帯にチベット仏教文化圏を形成し, 自らの生き残りを図った。その過程で生まれたのが転生活仏ダライ・ラマを頂点とする政教一致の政治体制である。一方, 仏教はチベット文化の核であり, チベット民族ばかりなくモンゴル, ネパール, ブータンの多くの人びとの精神的支えである。...

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  • レプコン芸術の無形文化遺産登録とその後の動態 : 中国青海省同仁県における考察

    喬旦 加布, QIAODAN JIABU 国立民族学博物館調査報告 = Senri Ethnological Reports 136 203-223, 2016-03-22

    ...同仁県は、チベット仏教芸術の中心地として、何世代にもわたって栄えてきた。現在でも、同地域の村々の男性の7 ~ 8 割はなんらかの伝統芸術を継承する工芸職人である。農閑期に村人により制作されるレプコン芸術は、市場経済化が促進するにつれ重要な現金収入の源となっている。西部大開発や観光化政策が進み、またユネスコの無形文化遺産に登録されてから、レプコン芸術の美術品としての値段が高騰した。...

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  • 巡礼―インフラ―電子網

    別所 裕介 観光学評論 4 (2), 177-193, 2016

    ...国家主導の開発に伴って広がる近代性のネットワークは、これまで厳しい自然環境に立地することで生活社会から隔絶されてきた伝統的なチベット仏教の聖地をも等しく包摂し、インフラと電子ネットワークに支えられた辺境特有の市場経済システムが聖地とそこへの巡礼活動の社会的存立に根底的な影響を及ぼしている。...

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  • ボン教の五蘊説

    熊谷 誠慈 印度學佛教學研究 64 (3), 1192-1199, 2016

    ...仏教が他地域に伝播し定着していく過程において,土着の宗教との対立や同化が生じ,多かれ少なかれ両者は相互に影響を受け合ってきた.チベットには古来よりボン教なる宗教が存在していたが,元来,高度な哲学を持っていなかったボン教は,7世紀に伝来した仏教から思想的影響を強く受けた.ボン教に対する仏教思想の影響のうち,密教的側面については,すでにサムテン・カルメイ氏などが,チベット仏教ニンマ派からの影響について指摘...

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  • 三つのラサ・ネワール小説

    吉崎 一美 印度學佛教學研究 65 (1), 440-435, 2016

    <p>Dharmaratna “Yami” published <i>Saṃdeyā Lisaḥ </i>(Tibet’s reply) in N.S. 1072 (V.S. 2008, that is, 1952). In his novel, “Yami” censured on behalf of Tibetans not only Sāhus (employers, Newar …

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  • Bu stonの示すCakrasam ̇ vara 観想法

    桜井 宗信 智山学報 65 (0), 0149-0164, 2016

    ...    Tsoṅ kha paと並びチベット仏教世界を代表する顕密兼修の大学僧Bu ston Rin chen grub(1290〜1364; 以下Bu ston)は、多数のタントラの方軌を学び膨大な文献を著しており、Cakrasam vara に関しても〈Lūyīpāda 流〉以下著名な5種の流儀の相承が伝えられ<sup>1)</sup>、現行「Bu ston 全書」に16書が収められている。...

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  • ブッダの世界の小さな花 : エレーナ・ガンの『ウトバーラ』が描くカルムィク仏教の世界

    高橋, 沙奈美 国立民族学博物館研究報告 40 (2), 235-251, 2015-11-27

    ...様々な民族と宗教が混 在するロシア帝国の南方を転々と放浪する生活をしたこと,特にアストラハン で遊牧民のカルムィク人とそのチベット仏教に出会っていたことは,彼女のそ の後の人生に少なくない影響を及ぼしたと考えられている。母エレーナは,こ の放浪生活に耐えがたい疲弊を感じていたが,その一方で,西欧文明とは異な る生活の中にインスピレーションを見出し,「異郷」を舞台とした一連の小説 を発表した。...

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  • 入口としてのカルムィク草原 : 19 世紀前半のカルムィク人とその信仰に関する知識と記憶

    井上, 岳彦 国立民族学博物館研究報告 40 (2), 215-233, 2015-11-27

    ...本稿では,マダム・ブラヴァツキーが少女時代を過ごしたロシアにおいて, 1830 年代から40 年代にカルムィク人やチベット仏教に関する知識がいかなる 状況にあったかを考察する。18 世紀には外国人学者・探検家が中心となって, カルムィク人とその信仰は観察され描写された。カルムィク人の信仰はモンゴ ルやチベットとの類似性が強調され,カルムィク草原は東方への入口として位 置付けられた。...

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  • 闇戦争と隠秘主義 : マダム・ブラヴァツキーと不可視の聖地チベット

    杉本 良男, Yoshio Sugimoto 国立民族学博物館研究報告 = Bulletin of the National Museum of Ethnology 40 (2), 267-309, 2015-11-27

    ...小稿は,神智協会の創設者にして,のちの隠秘主義(オカルティズム)や西欧世界における仏教なかんずくチベット仏教の受容,普及に決定的な役割を果たしたマダム・ブラヴァツキーが,具体的にどのようにチベット(仏教)に関わり,どのような成果を収め,さらにその結果後世にどのような影響を及ぼしたのかについて,とくに南アジア・ナショナリズムとの関連に議論を収斂させながら,神話論的,系譜学的な観点から人類学的に考察しようとするものである...

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  • 吐蕃王国における多羅信仰の展開

    索南, 卓瑪 文化交渉 : Journal of the Graduate School of East Asian Cultures : 東アジア文化研究科院生論集 5 263-275, 2015-11-01

    Tāra (Sanskrit: तार, tārā; Tib. སྒྲོལ་མ) is one of the most popular goddesses of Ancient India. It is believed that she helps beings with the crossing of the sea of samsara. Ever since the …

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  • Lothlorien Therapeutic Communityにおける治療アプローチにみる東洋と西洋の統合

    井上 万寿江 文化看護学会誌 7 (1), 1_30-1_33, 2015-05-31

    ...<p> 近年,欧米の医療分野では禅仏教やチベット仏教,インドのヴィッパーサナー瞑想等をストレス低減方法として用いている。南西スコットランドにある治療共同体のLothlorien Therapeutic Communityでは,西洋心理学と仏教心理学を取り入れた治療的アプローチをとっている。他者に対する共感と寛容がコミュニティの基盤にあり,精神的健康問題からの回復の手助けとなっている。...

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  • *Laksanatikaについて

    米澤 嘉康 印度學佛教學研究 62 (3), 1236-1242, 2014

    ...Catuhsatakatikaサンスクリット語ノート(15a1-18b7) 6.未比定のサンスクリット語ノート(18b7-8.ただし,14a1-3のテキストと同一のテキストも含まれる)そして,上記のうち,本稿で初めて明らかになった4.のテキストを紹介している.最後に,この*Laksanatikaの価値について点描されている.すなわち,註釈されている元のテキストに対する批判的研究の重要な資料となりえるばかりでなく,チベット...

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  • ブータンの市民社会組織 : 2つの事例に即して

    河合 明宣 ヒマラヤ学誌 14 180-194, 2013-03-20

    ...同法は, チベット仏教を枠組としたGNH 社会実現に向けての多様な社会集団活動の奨励であり, その担い手育成を果たすものである. すなわちブータンの王室がイニシアティブを取るNGOには, チベット仏教の枠中における国づくりを推進する活動が期待されているといえる....

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  • ネパール東部高地における畜産物交易

    渡辺 和之 日本地理学会発表要旨集 2013a (0), 100113-, 2013

    ...2011年にはソル地方でも流通しており、チベット仏教の僧院で購入できた。だが、国境封鎖により、現在では入手が困難である。ちなみに2013年にはツァンパ(炒った大麦の粉)も品不足でトウモロコシの粉で代用していた。こちらは国境封鎖によるチベット産の減少による影響もあるが、ソル地方の不作が大きいとのことである。...

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  • ブータンのGNH(国民総幸福)開発理念の実現過程─ 森林保全と地方分権化を軸に─

    河合, 明宣, Akinobu, KAWAI 放送大学研究年報 29 29-45, 2012-03-22

    ...ここで、見落としてはならない点は、森林はブータン国民のアイデンティティの源泉をなすチベット仏教の信仰心に深く関連している点である。  生活と生産の場所を共同する地域住民が自発的にその教義を受容する上で、第1次産業のあり方も含め、自然環境保全の度合と外部の強制から自由であることが決定的に重要である。  これが憲法第5条3項で国土60%以上の面積は永久に森林として保全すると規定した理由である。...

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  • TaranathaのdBu ma theg mchogに説かれる二諦説

    望月 海慧 印度學佛教學研究 60 (3), 1275-1282, 2012

    ...チベット仏教のチョナン派のTaranatha Kun dga' snying po (1575-1635)によるTheg mchog shin tu rgyas pa'i dbu ma chen po rnam par nges pa (dBu ma theg mchog)の第7章は,「二諦の決択」というタイトルで二諦説が論じられている.本章の特徴をまとめると,次のようになる.1.Taranatha...

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  • 家畜の個体性再考 : 河南蒙旗におけるツェタル実践(<特集>自然と社会の民族誌-動物と人間の連続性)

    シンジルト 文化人類学 76 (4), 439-462, 2012

    ...他のチベット仏教系の牧畜地域と同様に、河南蒙旗でも、ある家畜個体を屠らず売らず、その命を自由にするツェタル実践がみられる。ツェタル実践の動機は多様であるが、そのほとんどは、牧畜民と家畜個体との間に共有される日常的な喜怒哀楽に基づく経験である。家畜の種を問わず、原理的にあらゆる個体がツェタルの対象になりうる。この実践は、仏教の教義に基づく放生や功徳を目的としたものだとする説明もありえよう。...

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  • ブータンのGNH(国民総幸福)国家経営に学ぶ -日本の小規模自治体でもとり組める-

    大橋, 照枝, Ohashi, Terue マネジメント・ジャーナル 03 05-20, 2011-03-31

    ...2005年国勢調査)と答える幸福立国を実現している。 憲法でGNHを国是とうたい、国の行政機関10省及び複数の庁で、その業務の中でGNHを実践し、上部組織GNH委員会が統括する組織体制はもちろんのこと、第四代国王が1972年16歳で即位後、国連を初めUNDP、世界銀行など多くの国際機関に加盟し、GNHへ賛同を得、国家予算の30%もの援助を獲得、教育と医療を無料にするなどの“良き統治”を行使している。チベット...

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  • Bhavivekaの勝義説

    熊谷 誠慈 印度學佛教學研究 59 (3), 1187-1191, 2011

    ...二諦の細分化が行われ始めた.従来の研究においては,無戯論たる"一義的勝義"と有戯論たる"二義的勝義"という二種の勝義を設定し,バーヴイヴェーカ勝義説を二元的に理解する傾向があった.確かに後代のインドでは,無戯論たる"非異門勝義"(aparyaya-paramartha)と有戯論たる"異門勝義"(paryaya-paramartha)という二種に勝義を区分するようになる.さらに,この二元的な勝義区分はチベット...

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  • 北狄で以て西戎を制す?

    楊 海英 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2011 (0), 96-96, 2011

    ...モンゴル人たちは作戦に加わったものの、同じチベット佛教の信者であるがゆえに、戦争終了後には精神的な苦痛に陥った者が多い。本発表では実際に作戦に参加した経験者の記憶を中心に、彼らの作戦の一端を披露し、民族間関係についての当事者たちの認識を紹介する。...

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  • 環境管理をめぐる中国の辺境統治と文化的主体性

    別所 裕介 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2011 (0), 54-54, 2011

    ...本発表では、中国政府が環境管理の重点地区に定める黄河源流域における生態移民政策の概況について述べ、併せて現地のチベット仏教組織が、国家主導の環境管理体制に対し、どのような意味づけと対処を試みているかを提示する。特に、外側からの開発圧力と土着の価値認識の間で調整点として働く高位ラマの発言に着目し、彼らが保持する持続可能な生存基盤についての考え方を、国家による環境管理体制との関係性において捉える。...

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  • 現代中国における宗教

    川口 幸大 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2010 (0), 12-12, 2010

    ...この分科会では、共産党による統治のもと60年を経た今日の中国社会において宗教がいかなる諸相にあるのかを、キリスト教、イスラーム教、チベット仏教、民間信仰についての共産党の政策と、人々の具体的ないとなみに着目しつつ議論する。...

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  • 近現代中国におけるチベット仏教の位相をめぐって

    大川 謙作 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2010 (0), 89-89, 2010

    ...本発表はチベット仏教とチベット族、漢族をめぐる複雑な相互作用を歴史的に振りかえることで近現代中国におけるチベット仏教の位相を再考するためのごく予備的な試みである。具体的にはチベット仏教がチベットにおけるナショナリズムの凝集力となっているという広く共有されている認識を具体的な歴史過程から再考し、こうした単純な図式から抜け落ちるものを歴史的に拾い上げていく作業を行うものである。...

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  • セクト化された仏教実践

    山本 達也 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2009 (0), 11-11, 2009

    本発表は、現在、チベット難民社会において、カルトのごとく扱われ、非難されているセクトに着目するものである。亡命以前はごく普通に実践されていたこのセクトにおける信仰実践が、どのようにしてカルトのように扱われるようになったか、また、その信仰実践をカルトとみなす際に、そこで作用している言説はいかなるものであるかを分析する。

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  • Dol po paはRatnagotravibhagaをどのように読んだのか

    望月 海慧 印度學佛教學研究 57 (3), 1253-1260, 2009

    ...rgyud bal ma'i bstan bcos kyi 'grel pa legs bshad nyi ma'i 'od zerと言うRatnagotravibhagaに対する注釈書がある.コロフォンによると,二人の弟子であるdPal ldan brtson'grusとPhun tshogs dpal(1304-1377)による請願に基づいてJo nangで著されたものである.注釈スタイルは,多くのチベット...

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  • rDo rje theg pa'i mtha'gnis sel baにおける経典引用の方法について

    久間 泰賢 印度學佛教學研究 57 (3), 1261-1267, 2009

    ...ba'i mdo (^*Aryadhyasayasamcodanasutra,『大寳積經發勝志樂會』)の3種が用いられていることを指摘した後,これらがBu stonのrGyud sde spyi'i rnam文献のいくつかにおいても,多少の文言の出入りはあるものの,ほぼそのままのかたちで用いられていることを示した.またそれと同時に,『金剛乗に関する二つの極端な見解の排除』の経典引用の方法が,後代のチベット...

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  • ボン教『二諦分別論』の二諦説

    熊谷 誠慈 印度學佛教學研究 56 (3), 1164-1167, 2008

    ...ボン教は仏教の思想体系を取り入れて,独自の体系を創り出したと一般に言われており,仏教同様,ボン教にも二諦説が存在する.チベット仏教で"dBu ma bden gnyis"といえば,ジュニャーナガルバの『二諦分別論』(Satyadvayavibhanga)を指すが,ボン教で"dBu ma bden gnyis"といえば,ヤルメー・シェーラプウーセル(Yar me Shes rab 'o zer,1058...

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  • 古のモンゴル的宇宙観と霊魂観について

    包 龍 岡山大学大学院社会文化科学研究科紀要 24 (1), 81-93, 2007-11

    ...仏教がモンゴルに流入し始めたのは、西部では1570年代で、東部では1620年代のことである。「ハイシッヒ1998など」モンゴル帝国時代には、チベット仏教を始めとする多くの宗教がモンゴルを改宗しようと努力した様子はあったが、モンゴル本土 (原任地モンゴル高原)にはそれほど浸透しなかったのである。一時フビライ・ハーンがチベット仏教サキヤ派を信仰し、バクパ・ラマを国師にしてモンゴルの貴族たちを仏教化する時代...

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  • 金剛乗の阿闍梨とタントラ分類法

    静 春樹 印度學佛教學研究 56 (1), 439-435, 2007

    ...インド密教という事象は,その系の内部で検討されるべきであり,「タントラ分類」のような基本的な問題で,異なった系であるチベット仏教が出した範疇に依るべきではないとするのが筆者の見解である.まず,金剛乗の信解者たちがbuddhavacanaとして依拠したタントラ自体の説示を見ることにする.以下では,まずHevajratantradvikalpa(『二儀軌』)がタントラ分類について説いている二箇所を取り上...

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  • チベット系曼荼羅考

    小山 清男 図学研究 38 (Supplement1), 93-98, 2004

    密教はインドから中国へ, さらに日本へと伝わったが, それとは別に, ヒマラヤを越えてチベットへ流れ, それにつれて多くの曼荼羅が制作され現在にまで至っている。その図様は, 部分的に日本のものと通ずるものもあるが, かなり異質なものもあってきわめて多様である。立体化したものは, 多く宮殿形である。他方須弥山を中心とする宇宙図では, 空間を巧みに二次元化している。また透視図的な表現のものもあり, …

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  • シッキムのチベット仏教寺院境内調査報告

    中嶋 猛夫 日本デザイン学会研究発表大会概要集 50 (0), 74-74, 2003

    ...住民はチベット民族が多く宗教はチベット仏教である。今回はシッキッムの調査した仏教寺院の報告とチベットの寺院境内とを比較考察する。...

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  • カルチュラル・ティベタンの言語文化と教育 : ブータンの個性にもふれて

    月原 敏博 ヒマラヤ学誌 7 79-91, 2000-06-30

    ...ヒマラヤ沿いの地域には, チベット語方言を母語とし, チベット仏教を信仰するカルチュラル・ティベタンが多い. その母語は, 方言の著しい発達により地域ごとの差が大きかったが, 文語として古典チベット語があり, それが地域を越えた一種の共通語として機能していた. ところが, この言語状況は20世紀後半の半世紀の聞に大きく変化した....

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  • チベット仏教における死の理解

    黒木 幹夫 人体科学 5 (1), 17-26, 1996

    How has Tibetan Buddhism understood death? Through an analysis of "The Tibetan Book of the Dead" I will clarify Tibetan Buddhism's essential attitude toward death, and how it relates to us. Tibetan …

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