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検索結果 605 件

  • 刑の一部執行猶予を含む量刑の軽重比較の問題に関する問題提起

    藤田 政博 関西大学社会学部紀要 55 (2), 29-44, 2024-03-31

    ...この制度は、一定期間、再犯を防止する心理的抑止力を維持し、保護観察下で積極的な指導・支援を行い、施設内処遇と社会内処遇を有機的に結びつけることで、犯罪者の更生を促進することを目的としている。しかし、この制度の導入に伴い、一部執行猶予を含む刑の重さの比較について問題が生じている。一部執行猶予となった刑の重さの関係が複雑になり、いずれの刑が重いかを直ちに判断することが難しくなっている。...

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  • 訴訟の場に顕れる摂食障害の倫理的課題

    桑原 博道, 福田 梨沙 心身医学 64 (3), 253-263, 2024

    ...の患者が万引きをした場合に,刑罰を加えることやその内容についての妥当性が問題となる.この点,刑罰の正当化根拠として,犯罪者が再び罪を犯さないようにするためという考え方を踏まえると,こうした場合に刑罰を加えるのは相当でないようにもみえるが,実際には,こうした場合に,無罪となった裁判例は認められなかった.しかし,摂食障害の患者については,執行猶予期間中に再び万引きをした場合においても,再度の執行猶予と保護観察処分...

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  • 更生保護における就労支援の現状と課題

    中村 秀郷 人間福祉学会誌 23 (2), 9-16, 2024

    ...また、本事業の課題として、(1)職員は保護観察官と同じような困難性を感じていること、(2)職員は支援期間終了後においても協力雇用主へのフォローアップを行い、苦労することがあること、が示された。本研究は、受託団体職員から見た就労支援の現状と課題の一端を明らかにした。...

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  • 司法・犯罪分野の依存症に対する認知行動療法:民間施設における実践上の課題

    浅見 祐香, 村瀬 華子, 野村 和孝, 荒木 龍彦, 嶋田 洋徳, 古根 俊之 日本心理学会大会発表論文集 86 (0), SS-015-SS-015, 2022

    ...<p>海外において,司法・犯罪分野の依存症に対する認知行動療法に基づく心理的支援のエビデンスが蓄積されており,本邦においても,刑事施設や保護観察所などの公的施設において認知行動療法に基づくプログラムの展開が進められている。さらに,再犯防止施策の一環として,出所後の受け皿となる民間施設である自助グループや医療機関などにおいても認知行動療法を導入する動きが広がっている。...

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  • 刑事司法の枠組みにおけるソーシャルワークの困難性に関する研究

    中村 秀郷 人間福祉学会誌 21 (2), 67-75, 2022

    ...本研究の目的は、既発表論文で提示された司法ソーシャルワーカー 5 職種(保護観察官、社会復帰調整官、矯正施設の福祉職、地域生活定着支援センター職員、更生保護施設職員)が直面する困難性のグラウンデッド・セオリーの統合を試み、共通の困難性を明らかにし、実践現場への示唆及び刑事司法の枠組みにおける福祉的支援の制度・施策の改善を論じる要素を提示することである。...

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  • 特殊詐欺事犯者の実態と更生に向けたアプローチ

    鈴木 愛弓, 金綱 祐香, 椎原 啓介, 佐々木 陽介, 渡邉 一仁, 外ノ池 和弥 日本心理学会大会発表論文集 86 (0), SS-037-SS-037, 2022

    <p>特殊詐欺は,平成15年頃から急増した犯行形態であり,例えば,被害者に電話をかけるなどして対面することなく信頼させ,指定した預貯金口座へ振り込ませるなどの方法により,不特定多数の者から現金等をだまし取る犯罪の総称をいう。犯行の多くは,「主犯・指示役」,「架け子」,「受け子」,「犯行準備役」等からなる犯行グループにより,組織的に敢行されているもので,社会情勢の変化等に応じて手口の巧妙化・多様化…

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  • 保護観察に付された人へのアセスメントツールの再犯予測力

    羽間 京子, 勝田 聡 日本心理学会大会発表論文集 85 (0), PE-016-PE-016, 2021

    ...裁判所の決定で保護観察に付され,2018年10月から2019年3月までに保護観察が開始された483人が,従前のアセスメントツール実施群(210人)とCFP実施群(273人)に無作為に割り付けられた。再犯状況を保護観察開始から1年半追跡した(再犯率:11.8 %)。再犯を従属変数としてCox回帰分析を行った。...

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  • 矯正施設における高齢者・障がい者ソーシャルワークで直面する困難性

    中村 秀郷 人間福祉学会誌 20 (1), 1-9, 2021

    本研究の目的は、矯正施設の福祉職が高齢者・障がい者ソーシャルワークで直面する困難性の構造・展開を明 らかにし、その実態を体系的に整理することである。矯正施設の福祉職 9 名を対象として、個別インタビュー及び フォーカスグループインタビューによる半構造化面接を実施し、修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ …

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  • 「司法福祉」の定義に関する考察

    島谷 綾郁, 川廷 宗之 敬心・研究ジャーナル 4 (1), 129-134, 2020

    ...なお、山口は、少年院や保護観察所などといった施設・機関を「司法」に属する機関ではなく、「行政」に属する機関であると言っている。</p><p>加藤は、「司法」の必要性と「福祉」の知見などの必要性について触れながら、「司法福祉」について定義しようとしている。しかし、山口と同様、加藤も「司法」について定義していない。...

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  • 矯正施設を退所した女性の知的障害者等の地域生活の支援に関する 調査研究

    古屋 和彦, 佐々木 茜, 水藤 昌彦, 脇中 洋, 相馬 大祐 国立のぞみの園紀要 13 (0), 78-91, 2020

    ...<p>本研究は,矯正施設を退所した知的障害,精神障害,発達障害(以下,知的障害等と いう)のある女性の実態を明らかにするとともに,地域生活支援における課題について考察す ることを目的に,地域生活定着支援センターを対象とするアンケート調査及び,女子を収容す る矯正施設,保護観察所,地域生活定着支援センター職員を対象とするインタビュー調査を実 施した.調査の結果,矯正施設を退所した知的障害等のある女性は...

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  • 保護観察中の性犯罪者の犯罪行動のプロセス

    勝田 聡 質的心理学研究 16 (1), 135-152, 2017

    ...そのために,保護観察付執行猶予の判決を受け,または仮釈放された33人の保護観察中の性犯罪者が,性犯罪に関する専門的処遇プログラムにおいて記入したワークシートの自由記載と発言の内容を,グラウンデッド・セオリーの方法を参考にして,質的に分析した。分析の結果,15のカテゴリからなるモデルが見いだされた。...

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  • 物質使用障害に対する条件反射制御法の効果に 関する統計的検証

    生駒 貴弘, 岡田 和也, 長谷川 直実, 佐々木 渉, 平井 愼二 犯罪社会学研究 42 (0), 140-, 2017

    本研究は,物質使用障害に対する条件反射制御法の効果について検証したものである.  この技法は,標的行動を司る反射連鎖を制御することを目的とするが,これまでの実践を通じて, 物質使用障害者の通院治療を継続させる効果,及びその再犯を防止する効果があると推測される.  その根拠となる仮説として,第1に,この技法は,具体的な作業をステージの進行に従って積み重ね …

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  • 保護観察における専門的処遇プログラムの効果測定のあり方

    羽間, 京子, 勝田, 聡 千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 62 17-22, 2014-03-01

    ...すなわち,1)従属変数は,再犯の有無とすべきこと,薬物事犯者の場合は再犯期間を含めることも考えられること,2)独立変数は,保護観察の専門的処遇プログラム対象者の動機づけの程度,保護観察官-保護観察対象者の関係,そして,認知行動療法プログラムとなること,である。今後の課題として,動機づけの測定方法に関する更なる議論が求められる。...

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  • 覚せい剤事犯者の処遇効果に関する研究の現状と課題

    勝田, 聡, 羽間, 京子 千葉大学教育学部研究紀要 = Bulletin of the Faculty of Education, Chiba University 62 23-29, 2014-03-01

    ...薬物事犯者に対する効果的な保護観察のあり方を探求するためには,保護観察における覚せい剤事犯者処遇プログラムの効果についての実証的研究が不可欠である。本論文は,先行研究の調査の結果,次の3点を指摘した。1)欧米諸国では,薬物の再使用や再犯の追跡調査が行われてきたが,結果は一定していない。2)日本では,保護観察対象者に関する実証研究はなされていない。...

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  • 1950年代から1970年代の更生保護制度における「官民協働」論の変容と継続

    高橋 有紀 犯罪社会学研究 38 (0), 138-152, 2013

    ...戦後日本の更生保護制度は,保護観察官と保護司による「官民協働」を基調に展開されてきた.この「官民協働」の下では,公務員であり「専門家」である保護観察官と,「地域性」「民間性」を有する保護司が,それぞれの長所を活かして対象者とかかわる点にその意義が求められた.その意味で,「官民協働」体制は保護司に対し,保護観察官とは質的に異なる要素を持つことを期待していたかに見える.他方で,保護観察官が慢性的に不足し...

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  • 更生保護における犯罪心理臨床の歴史と展望

    杉原 紗千子, 生島 浩, 久保 貴 犯罪心理学研究 50S (0), 73-87, 2011

    ...昭和41年に保護観察官の実践研究を促進するため研究誌『更生保護と犯罪予防』が創刊され,直接処遇事例を中心に対象者の特質に応じた臨床報告が集積された。平成期に入り,グループワークや家族療法などの実践研究により保護観察に有効な処遇技法が模索され,19年に更生保護法が成立し,プログラム処遇の制度的導入という新たな段階を迎えた。...

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  • 犯罪被害者補償金に関しての計量分析

    藤沢 彦一郎 計画行政 32 (1), 52-61, 2009-03-15

    <p>In this paper, I first examined the documentation related to the crime victims compensation system in the State of New York, which is the most advanced in the world. Restitution theory, the …

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  • 医療観察法における精神保健福祉士の役割と課題

    森谷, 就慶, 氏家, 靖浩 保健福祉学研究 = Journal of health and social services 6 201-214, 2008-03-31

    ...重大事件を起こした精神障害者に対し、司法病棟での入院治療あるいは保護観察所の管理下で通院医療を行う新しい強制治療のシステム「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び観察等に関する法律」(医療観察法)が平成17年7月に施行され、現在に至っている。本研究では、その社会復帰に関与する精神保健福祉士の役割を検討することを目的とした。...

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  • 少年法第二次改正法案における保護観察遵守事項違反に対する施設収容規定の問題点

    武内 謙治 法政研究 73 (1), 45-69, 2006-07-31

    一 はじめに 二 改正構想の概要 (1)遵守事項違反による施設収容の要件と効果 (2)虞犯通告制度との異動 (3)制度趣旨に関する説明 (4)改正法案の説明から生じる問題 三 新制度の必要性に関する疑問 (1)虞犯通告の現状 (2)「不良対象者」の問題 四 新制度の許容性に関する疑問 (1)虞犯通告制度の立法趣旨 (2)新構想の帰結 五 おわりに (1)検討のまとめ (2)問題解決の方向性

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  • 刑事・少年司法と心理学の可能性(<特集>法と心理学の可能性)

    荒木 伸怡 法と心理 1 (1), 93-101, 2001

    ...冤罪・誤判でない事案についても、刑務所や少年院における施設内処遇や、保護観察官・保護司による社会内処遇の内容が、その意図通りの効果を挙げているのか否かが問題となる。いわゆる「社会」が、犯罪や非行をどのように捉えどのように対応しようとしているのかも問題となる。法学は、法社会学や刑事学など「事実の学」でしかありえない分野を既に内包している。...

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  • 人間・野生動物の共生と農山村経済振興 : 中国洋県トキ保護の事例

    蘇, 雲山, 河合, 明宣, Su, Yunshan, Kawai, Akinobu 放送大学研究年報 16 111-133, 1999-03-31

    ...本稿は,洋県人民政府及び陜西省トキ保護観察センターの協力を得て収集した資料と,現地で行った聞き取り調査を基にして,81年以降の洋県におけるトキ保護政策の展開を整理し,トキ保護に成功した要因を明らかにした上で,トキ保護と農山村振興の両立という観点から,中国で注目され始めた「生態農業」を紹介する.  ...

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  • 南方熊楠の環境保護に関する思想

    長崎 敏也 森林応用研究 8 (0), 33-38, 1999

    近年,南方熊楠が,明治政府による「神社合祀」に反対し,神社と神社林を守る運動を行ったことが,環境保護運動の先駆として,最近の環境問題に対する関心の高まりとともに注目されるようになっている。現在のところ,南方熊楠は,明治時代に既に「エコロジー」という言葉を用いたことから,自然と人間の生活をつながりあるものとしてとらえる,現代の環境保護に関する思想に相当する思想を持ち,神社合祀反対運動はその視点に立…

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  • 処遇事例を通じての更生過程の考察

    大塲 玲子 犯罪社会学研究 22 (0), 106-115, 1997

    This paper attempts to study the factors which prevent offenders from social rehabilitation, specifically focusing on parolees who were sentenced to life imprisonment or more than eight years' …

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  • 社会内処遇における処遇困難性の構造

    辰野 文理, 齋場 昌宏 犯罪社会学研究 20 (0), 74-91, 1995

    This research aims at identifying the treatment difficulties in probationary and parole supervision, the main forms of non-institutional treatment of offenders. The research method is as follows. We …

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