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検索結果 307 件

  • 在日華僑華人3世代のオートエスノグラフィ

    陳 天璽 文化人類学 87 (2), 224-242, 2022-09-30

    ...本稿では、国際結婚により生まれた息子がどのようなアイデンティティを築いているのか、そして息子や父そして私にとって国家・国籍はどのような意味を有しているのか、考えたい。本稿は、横浜中華街という場に即しつつ、父、私、そして息子の華僑華人3世代が葛藤してきた個人と国家の関係性を問い、homenessとhomelessnessを再考するオートエストグラフィである。</p>...

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  • 熊本市における中国人ニューカマーの定住化

    丁 茹楠 地理科学 77 (2), 59-78, 2022-09-28

    ...9割は既婚者で,その半数近くが国際結婚であった。また,中国東北部など地方出身者が大半を占めていた。</p><p> 熊本市在住の中国人ニューカマーの約3分の2は「永住者」など,安定した生活を保証されやすい在留資格を取得していた。中国人ニューカマーの熊本市への定住プロセスからは,家族の形成と生計の安定という,共通する2つの定住要因が見出された。...

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  • 子どもの文化的アイデンティティ形成における親の視点と役割の変遷

    蔵本 真紀子 教育心理学研究 70 (2), 146-162, 2022-06-30

    ...<p> 本研究では,日本で思春期以上の子どもを育てている国際結婚夫婦26名に面接調査を行い,子どもの文化的アイデンティティの発達過程を親の視点から探り,子どもと親が経験した課題,そして親の子育てのアプローチの軌跡を検討することを目的とした。データの分析には,グラウンデッド・セオリー・アプローチを援用した。...

    DOI Web Site 被引用文献3件 参考文献17件

  • 日本における子奪取条約と子どもたちの声

    嘉本, 伊都子 現代社会研究科論集 : 京都女子大学大学院現代社会研究科紀要 016 1-27, 2022-03-15

    ...バブル経済の崩壊後、海外における日本人女性の国際結婚は増加した。その後外国人配偶者の合意なく、子を日本へ連れ帰る日本人女性が問題となった。西洋社会ではそのような行為は親による子の誘拐として犯罪とされる。2000年代西洋諸国は、母親が子の親権をもつことは日本の文化であることを理由に日本政府がいわゆるハーグ(子奪取)条約に締結しようとしない姿勢を批難し始めた。...

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  • 福建の呉服行商人と近代日本の農村社会

    張 玉玲 日本民俗学 309 (0), 65-93, 2022-02-28

    ...一方、市場経済と競争原理が農村まで浸透した結果、貧富の差が拡大し、子どもの売買、女性の「誘拐」(国際結婚)などの諸問題にも、行商人が何かしらの形で関わっていたことも明らかになった。</p><p> 「異文化」的な存在でありながら、村人と同じ生活空間を共有しつつ、「人間同士」の付き合いをしていた呉服行商人は、当時変貌しつつあった農村風景をなす一部であった。...

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  • 韓国人の夫との会話における在韓日本人女性の日韓問題との関わり方

    竹村 博恵 年報カルチュラル・スタディーズ 10 (0), 57-81, 2022

    ...彼女たちを対象にした先行研究では、日韓の国際結婚は日韓の政治的・歴史的問題に起因する葛藤と緊張が生活の中に内在化している点で独特な挑戦であるとされ、その影響が彼女たちの生活・精神面に様々な悪影響を及ぼしていると報告されている。しかしながら、現段階ではその問題と彼女たちの関わりあいに注目し詳細に調査した研究は日韓両国ともに大変少ない状況である。...

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  • 新興移住者受入国における移民的背景を持つ若者の越境的実践

    長坂 格 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2021 (0), D07-, 2021

    本分科会では、東欧、南欧、中東、東アジアといった新興の移住者受入国における移民的背景を持つ若者への調査にもとづき、彼ら/彼女らの種々の越境的実践(trans-border、trans-boundary)を比較検討する。それらを通して、従来の、主要な移住者受入国における移民第二世代を対象とした統合論の視点を相対化し、移民的背景を持つ若者たちの多様かつ創造的な生の軌跡を捉える視座の構築のための対話の…

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  • 国際結婚の子どもたちの越境とアイデンティティ形成

    工藤 正子 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2021 (0), D12-, 2021

    本発表は、日本人の母とパキスタン人の父をもつ若者たちへの聞き取り調査の結果をもとに、彼ら彼女らの越境実践と、その過程で形成されつつあるアイデンティティや帰属の感覚の諸相を明らかにすることである。それにより、これまで主に第一世代に焦点を当てて構築されてきたトランスナショナリズムと帰属の関係性を、第二世代の経験から再検討することを試みたい。

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  • 海外の日本語学習者のキャリア形成

    福島 青史 日本語教育 175 (0), 65-79, 2020-04-25

    ...移動の時代において,移住や国際結婚などにより,「日本 / 海外」「日本人 / 外国人」という枠を超えた,世界で生きる人を対象としている。そのような世界市民の育成のためには,日本語教育は人の生を日本と海外で分断することなく,一つの連続した生としてみなし,それぞれの生の意味を見出す支援をしていくことになる。...

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  • 国際結婚移住女性の日本語とキャリア

    新矢 麻紀子 日本語教育 175 (0), 19-33, 2020-04-25

    ...<p> 国際結婚移住女性3人を取り巻く環境を観察しその語りを分析することによって,職業選択や地位達成にかかわるワークキャリアと,学歴,家族,交友関係等にかかわるライフキャリアを描出した。そのプロセスで,3人の日本語習得や日本語能力が何とどう関わり,どのような意味を有し,いかに人生を支えているのかを見た。...

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  • <研究ノート>近代日本の人種・人種化論と「国際結婚」言説の変容

    長 志珠絵 人文學報 114 171-186, 2019-12-25

    ...本稿では試みとしてタイムスパンを長く取り, 方法としての「国際結婚」という立場をとることで「人種」論が「国際結婚」をめぐる言説に役割を果たす歴史性に注目した。この観点はまず, 近代国家の国民化にとって重要な戦略としての「性差」という問題系を浮上させる。...

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  • 子どもの小学校入学に際して生じる国際結婚夫婦の文化的アイデンティティのゆらぎ

    蔵本 真紀子 教育心理学研究 67 (3), 203-220, 2019-09-30

    ...<p> 本研究では,日本に在住する国際結婚夫婦がどのようなプロセスを経て子どもの小学校を選択したのか,入学以降どのような経験をしたのか,子どものサポートにおいてどのような対応を実施しているのかを,外国人夫と結婚し,学齢期の子どもを持つ29名の日本人母親へのインタビューから検討した。主に,子どもを公立学校へ通わせている公立群とインターナショナルスクールへ通わせている国際群の比較を主軸に論じた。...

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  • 親密性と社会統合

    郝 洪芳 ソシオロジ 64 (1), 99-116, 2019-06-01

    ...<p>本稿は、東アジア社会における紹介型国際結婚に注目し、主に女性側の視点からそれが円滑に持続するための要因を明らかにするものである。 紹介型国際結婚とは、親戚や友達、仲介業者等の紹介を通じた国際結婚のことであり、近年、女性移民研究の領域では、「国際移動の女性化」という観点からグローバルな社会問題として注目されている。...

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  • 在留外国人の定住過程における宗教空間の役割

    川添 航 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 217-, 2019

    ...フィリピン人の来日後の日常生活においては,日本人男性との国際結婚や頻繁な転職,それらに伴う長期定住化・非集住型定住傾向が指摘できる(高畑 2012)。これらの社会経済的背景は,カトリック教会以外の生活空間で形成される社会関係が断絶されやすく,また深化しにくいことを意味しており,宗教空間を介した社会関係は相対的に持続性の高いものとなっていた。...

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  • 日本の地方圏に在住する中国人ニューカマーの定住化に関する考察

    丁 茹楠 日本地理学会発表要旨集 2019s (0), 312-, 2019

    ...<br>3.結果の概要<br>調査対象者は中国の地方出身者が大半を占めており、在熊中国人ニューカマーの主な来日理由は留学と国際結婚である。熊本に来た主な理由は、同胞とのつながりと地方の暮らしやすさの2点が挙げられる。<br>調査対象者の在留資格の変更歴を男女別に比較すると、男性は留学を目的とする来日が主で、留学期間終了後全員が就職した。...

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  • 複数言語環境に育つ子どもはどのように読書活動を実践してゆくのか

    ビアルケ(當山) 千咲, 柴山 真琴, 池上 摩希子, 高橋 登 質的心理学研究 19 (1), 105-125, 2019

    本稿は,複数言語環境に育つ子どもが,複数の言語を介した他者とのかかわりや本人の言語への意識を通して, 児童期後半以降,読書活動をどのように意味づけ,実践してゆくのかを検討した。ドイツ居住の一人の独日国際 児の事例において,4 年生から 4 年間,母親によって日誌法により収集されたデータを分析した結果,その読書 活動は次の 2 段階で進行していた。第 1 …

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  • 日本の都市部に嫁いだ中国人女性の国際結婚における問題点

    張 玥 現代社会学研究 32 (0), 69-87, 2019

    ...本研究は,先行研究で指摘された農村部の国際結婚に関する⚗つの問題点に基づき,都市部の状況を考察した上で,都市部と農村部の違いを明らかにする。その結果,以下のような仮説的な知見を得た。都市部では,言葉の問題は夫婦間コミュニケーションに農村部ほど深刻な問題になっていない。一方,都市部では,ストレスの要因が複雑化してきている。...

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  • 移住女性の安全な定住と福祉・法制度に埋め込まれたジェンダー規範

    新倉 久乃 国際ジェンダー学会誌 17 (0), 68-87, 2019

    ...中にはその後国際結婚が破たんし,ひとり親として日本で再出発する女性も多く存在する。筆者は17年間,ケースワーカーとしてこのような移住女性とその家族への支援を行ってきた。本稿は,すでにケースワークを終了した後に再会した,ある在日タイ女性の経験から,彼女たちの離婚の際の意思決定に着目する。...

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  • 日本人の国際結婚と法の適用に関する通則法

    笠原, 俊宏 大東ロージャーナル 14 61-84, 2018-03-31

    ...第二次世界大戦後から現在に至るまでのわが国における特有な国際家族法問題、就中、国際結婚の特色を明らかにするとともに、それに伴う国際私法上の問題に関して、法の適用に関する通則法による解決を通じて展望し、今後の課題について論じる。...

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  • 国際結婚女性のメディア活用と生活の転換経験 : 中国出身女性を中心に

    金 姸姬 韓国研究センター年報 18 44-61, 2018-03-31

    ...本研究は、国際結婚女性が韓国に移住し定着する過程においてメディアテクノロジーがアクターとしてどのような役割をするのかといった質問に対する答えを求めた。アクターネットワーク理論を分析の概念的枠組みとして用い、中国出身の七名の国際結婚女性を対象として深層面接を行った。...

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  • 日本人学校における教員のトランスナショナルな教育実践

    芝野 淳一 多文化関係学 15 (0), 35-49, 2018

    ...近年、ナショナルな教育を再生産する場として機能してきた在外教育施設に、国際結婚家庭や永住家庭など多様な背景を持つ子どもが在籍するようになっている。本稿は、こうした在外教育施設において、教員がいかなる教育実践を創出しているのか、またそうした実践にはどのような可能性と限界があるのかについて、グアムを事例に検討するものである。...

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  • 日台の外国人母子世帯の現況と課題に関する一考察

    大友, 優子 佛教大学総合研究所共同研究成果報告論文集 5 257-269, 2017-03-25

    ...日本よりも国際結婚の割合が大きい台湾では,台湾人男性と結婚した外国人女性が生活に適応できるように,外国人女性配偶者サービスセンターが各自治体に設置されており,幅広い内容の支援を提供していた。また,台湾では結婚移民のために「生活適応を促進する学習コース」や「言語学習・識字・生活情報コース」を開催していた。...

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  • 多文化家族に対する支援 : 愛知・大阪・神奈川の事例から

    佐竹 眞明, 李 原翔, 李 善姫, 金 愛慶, 近藤 敦, 賽漢 卓娜, 津田 友理香 名古屋学院大学論集 社会科学篇 53 (3), 105-137, 2017-01-31

    ...本稿は日本における多文化家族=国際結婚家庭に対する支援に関する共同調査に基づく。2014年の東京・神奈川,2015年の東北・宮城,東海・愛知における共同調査については2本の論文により,成果を公表した。多文化家族への支援政策が整備されている韓国でも2015年共同調査を実施し,成果を論文として公刊した。よって,本稿は共同研究による4本目の論文となる。...

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  • 越境するムスリムの若者たち

    工藤 正子 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2017 (0), E07-, 2017

    ...1990年代に増加した日本人女性とパキスタン人男性の国際結婚においては、その第二世代が現在20代を迎えつつある。本発表は、そうしたムスリムの若者たちを対象とする聞き取り調査の結果から、彼ら彼女らが成長したトランスナショナルな生活空間のありようを明らかにしたうえで、どのような社会的、経済的な諸条件のもとで進学、就業をし、そこからいかなる帰属意識が形成されつつあるのかについて考察を行うものである。...

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  • 日本人ムスリマによるイスラーム言説の捉え方と実践

    梅津 綾子 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2017 (0), C09-, 2017

    ...日本人ムスリムは近年、国際結婚、二世の誕生、および自発的な改宗などにより増加傾向にある。本発表では、とくに日本人女性ムスリムの、性差別的と批判されて久しいイスラーム言説の捉え方に着目する。そして自学、および日本や夫の母国といった個別社会のジェンダー観との関わりの中で、特定のイスラーム言説を受容・実践したり、あるいは拒絶したりする彼女たちの対処法を明らかにする。...

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  • 韓国の多文化家族に対する支援政策と実践の現況

    金 愛慶, 馬 兪貞, 李 善姫, 近藤 敦, 賽漢 卓娜, 佐竹 眞明, ダアノイ メアリーアンジェリン, 津田 友理香 名古屋学院大学論集 社会科学篇 52 (4), 113-144, 2016-03-31

    ...国際結婚の増加に伴い,韓国では「多文化家族」に対する支援政策が積極的に推進されている。韓国のこうした取り組みは,日本の多文化家族支援においても有意義な示唆を与えると期待される。本研究では,韓国の多文化家族支援政策について概観すると共に,ソウルと光州地域で実施された多文化家族支援機関に対するインタビュー調査の報告を通して,韓国における多文化家族に対する支援政策とその実践の現況について考察した。...

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  • 日韓国際結婚家庭の言語選択―韓国人母の韓国語の継承を中心に―

    花井 理香 社会言語科学 19 (1), 207-214, 2016

    ...<p>現在日本では在留外国人や国際結婚が増加している.しかしながら,少数派言語を母語に持つ親の母語の継承などについては,まだ関心が向けられていない.本研究では,社会的少数派言語の言語継承という視点から,日本人との婚姻により日本に居住する35名の韓国人母を対象に,子どもへの韓国語の使用実態・継承要因を質問紙・面接調査から探った.その結果,子どもの韓国語(母親の母語)産出率は,韓国に居住する日本人母家庭...

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  • 日中国際児の「資源」としての多重文化的家庭環境

    戴 寧 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2016 (0), C09-, 2016

    本発表の目的は、日本生まれ日本育ちの日中国際児の内面に着目し、かれらが日本と中国という異なる文化的背景をもつ両親のもとで育ったがゆえに、その双方から影響を受けていることを示し、その環境のなかで発揮されるかれらの主体性や能動性を考察することにある。

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  • 中国における国際結婚移民の受容と家族維持戦略

    胡 源源 21世紀東アジア社会学 2016 (8), 107-123, 2016

    <p> 本稿以中国东北地区H 县为例,考察跨国婚姻移民对移出地的影响。据笔者调查,中国东北地区存在一定数量的「异民族跨国中介婚姻」,本稿将此称之「东北模式」的「异民族跨国中介婚姻」。本稿主要探讨两个问题(1)「东北模式」的「异民族跨国中介婚姻」的形成机制,(2)「异民族跨国中介婚姻」家庭的运营实况。<br> …

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  • 東北・宮城,東海・愛知における多文化家族への支援 ―調査報告―

    佐竹 眞明, 李 仁子, 李 善姫, 李 原翔, 近藤 敦, 賽漢 卓娜, 津田 友理香 名古屋学院大学論集 社会科学篇 52 (2), 211-236, 2015-10-31

    ...本稿は日本における多文化家族=国際結婚家庭への支援に関する共同調査に基づく報告である。すでに公刊した東京・神奈川調査の報告に続いて,今回は2015年2月の東北・宮城,4月の東海・名古屋における調査を報告する。宮城県は日本で初めて多文化共生に関する条例を制定した自治体であるが,2011年東日本大震災により甚大な被害を受けた。...

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  • 国際移住高齢者のケア戦略

    上野 加代子 Journal of Welfare Sociology 12 (0), 57-77, 2015-05-20

    本研究では,日本からタイのチェンマイとその近郊に移動した退職高齢 者へのインタビューと参与観察調査を主に用いて,高齢者の「ケア戦略」 に着目するこれまでの国際退職移動の研究が,外国に向かう第一段階の 地理的移動に主に焦点が当てられていたのに対して,本研究は,移住先か ら出身国へ戻る段階の移動をめぐる高齢者の決定に着目する.本稿で明ら …

    DOI Web Site 医中誌

  • 多文化家族への支援に向けて : 概要と調査報告

    佐竹 眞明, 金 愛慶, 近藤 敦, 賽漢 卓娜, 李 善姫, 津田 友理香, 馬 兪貞 名古屋学院大学論集 社会科学篇 51 (4), 49-84, 2015-03-31

    ...本稿は日本における多文化家族=国際結婚家庭について,多文化共生の視点から支援を考察する。多文化共生とは在住外国人と日本人が「ともに生きる」という政策理念であり,外国人行政においては一定定着してきたといえよう。しかし,日系人への施策と比べて,中国,フィリピン,韓国等からの結婚移民への支援は十分とはいえない。また,日本人配偶者等への働きかけ,子どもへの教育支援や支援にむけた人材育成も求められる。...

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  • フィリピン人イスラーム改宗女性にみる親密なつながりの変容

    渡邉 暁子 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2015 (0), E20-, 2015

    ...本発表は、アラブ首長国連邦(UAE)とカタル首長国という2つの湾岸アラブ諸国において、カトリックからイスラームに改宗したフィリピン人、とりわけ女性家事労働者と国際結婚者を対象にする。国籍、社会階層、宗教、文化等の違いがヒエラルキーとして人びとを「分断」する両国社会のなかで、キリスト教国フィリピンからの移民労働者たちの改宗を契機とする親密なつながりの変容を描き出す。...

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  • 日本におけるグルコース-6-リン酸脱水素酵素異常症

    菅野 仁, 小倉 浩美 臨床血液 56 (7), 771-777, 2015

    ...近年,国際結婚が増加していることを反映して,診断したG6PD異常症患者の52%は母親または祖先が外国人であった。日本人症例は新生児重症黄疸をきっかけに1歳までに診断されることが多く,外国人症例は急性溶血発作により6歳までに診断される傾向があった。...

    DOI Web Site PubMed ほか1件

  • 「グローバル社会と家族」のカリキュラム開発の検討

    齋藤 美重子, 望月 一枝, 大本 久美子, 松岡 依里子, 川村 めぐみ 日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集 58 (0), 16-, 2015

    ...<br><br>他方、国境を超えた生殖技術による子どもの誕生や、家族の営みを担う国外労働者の流入、移民家族、国際結婚など、構成員が異なる文化的アイデンティティをもった家族は身近なものとなっている。教室にいる生徒たちの家族もさまざまである。改めて多様性を生きる家族のあり方が模索されている。...

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  • ドイツで老後を迎える日本人の老後意識の検証

    三原 博光, 松本 耕二 社会福祉学 55 (2), 95-107, 2014-08-31

    ...高齢者問題は,わが国内だけでなく,ヨーロッパ諸国に住む日本人にとっても大きな問題となっている.そこで,ドイツで老後を迎える日本人の老後意識を検証するためにアンケート調査を実施した.その結果,108名から回答を得た.本調査の場合,調査対象者の6割が60歳以上,滞在年数も30年以上であり,主に国際結婚者であった.調査対象者の多くは,ドイツ語会話能力を有し,ドイツ人と日本人との両方に交流があり,ドイツの社会生活...

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  • 結婚移住女性と多文化共生 : 震災と離婚という視点から

    嘉本, 伊都子, KAMOTO, Itsuko 現代社会研究科論集 : 京都女子大学大学院現代社会研究科博士後期課程研究紀要 8 1-33, 2014-03-15

    ...北京オリンピック、リーマンショック、オバマ大統領の初当選があった2008年を境に日本における国際結婚、および海外における日本人の国際結婚は転換期を迎えたと考えられる。本稿は、巨大地震と離婚という非日常から、2008年以降の結婚移住女性の変化と日本の「多文化共生」を論じる。国際結婚の動向は、日本社会の課題を先取りした現象として位置づけることができる。...

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  • 外国にルーツを持つ子どもへの「学びの保障」がもたらすもの

    金 宣吉, 志岐 良子 ボランティア学研究 14 (0), 27-42, 2014-02-28

    ...1980年代、90年代に起きた難民条約批准によるインドシナ難民受入、身元引受人制度改善による中国残留邦人帰国者の増大、入管法改定による日系人在留資格拡大、急増した国際結婚などによって外国にルーツを持つ子どもが日本に急増した。日本のような高度産業社会では、外国にルーツを持つ子どもの進学の重要性が認識されるべきであるが、正確な状況の把握さえ十分ではない。...

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  • 「新台湾之子」を育てる「外籍」の母親に関する心理学的研究 : インタビューを通して

    黄 琬茜 評論・社会科学 (107) 75-93, 2014-01-30

    本研究の目的は,「新台湾之子」を育てる「外籍」の母親がもつ困難な点を具体的に明らかにしようとするものである。東南アジアと中国からの「外籍」の母親12名に対して,半構造化インタビューが実施された。その結果からは,調査対象者の全員が「中国語」の教科の宿題などの支援で困難をもっていたことが明らかにされた。中国本土から来た「外籍」の母親でさえも,台湾で使用される繁体字と発音記号に違いのために困難を感じて…

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  • 日本の高校地理教科書における中国に関する記述の変遷

    南 春英 日本地理学会発表要旨集 2014s (0), 100002-, 2014

    ...<br> 海外でのさまざまな活動を行う日本人の数も、海外からやってくる外国人の数の急速に増えており、国際結婚も増加している。人々の日常の暮らしの中で異文化と接することが必然となっているにもかかわらず、異なる文化的背景を持つ人に対しては、誤解と偏見に満ちた態度に陥りがちである。異質な文化への共感に立脚した相互理解の姿勢に欠けている状況が多く見受けられる。...

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  • 国際結婚移住女性への文字学習支援

    向井 留実子, 高橋 志野, 新矢 麻紀子 日本語教育方法研究会誌 21 (2), 32-33, 2014

    To support literacy learning for immigrant wives illiterate in Japanese, we interviewed long-term residents to investigate their learning readiness and needs. A tendency to easily learn basic kanji …

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  • 日本人学校教員の「日本らしさ」をめぐる実践と葛藤

    芝野 淳一 教育社会学研究 95 (0), 111-130, 2014

    ...<p> 近年,海外子女教育研究では,日本人学校に駐在家庭以外の長期滞在・永住家庭や国際結婚家庭といった多様な背景をもつ日本人が参入し,学校内部がトランスナショナルな様相を帯びていることが指摘されている。そこで争点となっているのは,日本人学校に立ち現われる本質主義的な「日本人性」の問題である。...

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  • 韓国の生殖ツーリズム

    渕上 恭子 日本文化人類学会研究大会発表要旨集 2014 (0), 86-, 2014

    ...生殖ツーリズムが盛行する近年の韓国で、高度不妊治療に行き詰った、不妊の妻をもつ韓国人男性によって、「シバジ」(種受け)を髣髴させる外国人女性との性交渉による挙児を目論んで、国際養子や国際結婚の名を借りて行われている代理出産ツーリズムについて、生殖ツーリズムを推進するグローバリゼーションと、「シバジ」への回帰を促すローカリゼーションが同時に進行する現象を指す、「グローカリゼーション」の観点から考察する...

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  • 上海の多文化家族 中国人配偶者と上海で暮らす日本人女性を中心に

    酒井, 千絵 関西大学社会学部紀要 45 (1), 47-72, 2013-12-20

    ...本稿は、2011年から2012年にかけて上海で行ったインタビュー調査に基づいて、中国人配偶者と結婚して上海で生活する日本人女性を中心に、国際結婚による多文化家族の現状と問題点を明らかにする。国際結婚では、女性が居住地を移動するケースの方が、男性が移動するよりも多く、経済的格差がその背景にあることも多い。...

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  • グローバルなケアの供給体制と家族

    安里 和晃 社会学評論 64 (4), 625-648, 2013

    ...家族主義の問題点は家族形成を前提とするが, 日本, 韓国, 台湾など先進国における高齢者, 障害者などによるケア確保が一義的な国際結婚が増大した. 少子化や家族危機の言説と絡まり, 国際結婚は社会統合・多文化政策のきっかけとなった. 良き家族の一員としての統合は, 伝統回帰型かジェンダー平等型かという点で課題を抱えるが日本を除き政権にかかわらず推進されている....

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  • 長く続く非常事態の中で

    郭 基煥 現代社会学理論研究 7 (0), 16-28, 2013

    ...その意味でこの国際結婚は、移民女性と地域の〈長く続く非常事態の交錯〉ともいうべきものである。ここには解決すべき多くの問題がはらまれている。しかし、解決すべき問題の場は同時に何かが生まれる場として捉えることもまた可能ではないだろうか。本稿は、仙台市在住の留学生を中心とした聞き取り調査と石巻市在住外国人に対して行ったアンケート調査を元に、この可能性を追求しようとするものである。...

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  • バリ島の現地男性と結婚した日本人女性の子育てをめぐる生活体験

    田中 和子 日本助産学会誌 27 (2), 279-289, 2013

    <b>目 的</b><br> インドネシアバリ島の現地男性と結婚した日本人女性が,バリ=ヒンドゥー教の思想と子育てとの関係をどのように捉え,子育てをめぐりどのような生活体験をしているのかを明らかにする。<br><b>対象と方法</b><br> 研究者はインドネシア,バリ島に約3ヶ月間滞在し,ヒンドゥー教の思想をもつ男性と結婚した日本人女性11名を対象に,バリ=ヒンドゥー教の思想に関連した生活体験…

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  • 在日新華僑の出身地としてのハルビン市方正県の地域性(2)

    張 貴民, 山下 清海, 杜 国慶, 小木  裕文 日本地理学会発表要旨集 2013s (0), 154-, 2013

    ...本発表は主に方正県における水稲栽培の歴史、農村部の人口流出と国際結婚等について述べる。 方正県では、民国3年(1914)には主に食糧作物と豆類(90%以上)が栽培され、換金作物と野菜は少なかった。満州国時代初期はアワが多く栽培され、その後トウモロコシが主要作物となった。日本人の開拓団員と朝鮮族の増加に伴い、水稲と陸稲の栽培が始まった。...

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  • ハルビン市方正県の在日新華僑の僑郷としての発展

    山下 清海, 小木 裕文, 張 貴民, 杜 国慶 地理空間 6 (2), 95-120, 2013

    ...中国残留邦人の日本への帰国に伴い,血縁・地縁関係を利用して数多くの方正県人が親族訪問,出稼ぎ,国際結婚,留学などの形で日本へ行き,日本に定住または長期滞在するようになった。日本在留の方正県出身者の人口増加に伴い,方正県在住の親族への送金などによって,日本からの資金が方正県へ流入するようになった。...

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  • バイリンガル児はどのように二言語で読書をするようになるのか

    ビアルケ(當山) 千咲, 柴山 真琴, 池上 摩希子, 高橋 登 質的心理学研究 12 (1), 24-43, 2013

    ...本稿は,国際結婚家族に育つバイリンガル児が二言語で読書をするようになる具体的な過程を検討する。それは,異なる母語で読書の経験・知識・実践としての読書文化を形成してきた両親が子どもにそれを伝えるという世代間の文化継承の一面といえる。...

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  • Intermarried Couples and Divorces in Japan : Resolution of Child-related Disputes after Divorce

    Theint, Theint Htwe 現代社会文化研究 53 37-60, 2012-03

    ...日本における国際結婚数は、1980年から2010年の間に5倍と増加した。この増加傾向は、1980年代からの「花嫁不足」に一部よるところが大きく、夫・日本国籍、妻・非日本国籍、とりわけ、アジアの国籍をもつ妻が多数を占めている。他方、妻・日本国籍の場合には、夫の国籍の著しい偏りは見られない。国際結婚の増加にともなって、未成年の子どもをもつ夫婦の離婚の増加も目立っている。...

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  • 帰米二世との「国際結婚」 : 飯沼信子さんのライフ・ヒストリーを通して

    嘉本, 伊都子, KAMOTO, Itsuko 現代社会研究 14 23-50, 2011-12-26

    ...日本人という同人種ゆえに国際結婚とは位置づけていないのである。しかし、アメリカ国籍をもつ日系二世のG・Iと、日本人女性との結婚は、敗戦後の国際結婚の歴史なかでも重要な位置を占める。飯沼信子さんのケースを取り上げることによって、研究上、焦点が当てられてこなかった帰米二世との「国際結婚」について考察していく。...

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  • 日本における外国人妻のアイデンティティ : 中国人妻の事例を通して

    伊藤 孝惠, Ito Takae 言葉の学び、文化の交流 : 山梨大学留学生センター研究紀要 6 15-27, 2011-03-26

    ...日本人男性と国際結婚した外国人妻は日本社会において自分自身の存在をどのように認識しているのか、中国出身の女性2名に20答法で問い、その中で最も現在の自分に当てはまる項目についてPAC分析で外国人妻のアイデンティティの深層構造を明らかにした。...

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  • フィリピン系移民の組織化とローカルな多文化共生への関わり

    阿部 亮吾 日本地理学会発表要旨集 2011s (0), 103-103, 2011

    ...背景には、日本人男性との国際結婚によってフィリピン人女性の定住化が進んだこと、と同時にそれによって私的領域(家庭)における問題が増加しはじめたことがある。  2000年に栄東地区で誕生した自助団体Fは、当初はフィリピン系移民内部の問題解決に取り組んでいたが、2003年頃になると外部である当該地区の日本人地域社会との関わりをもつようになる。...

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  • 国際結婚家族の現状と課題に関する一考察:沖縄県における事例から

    古波蔵 香咲花, Kohagura Kosaka 沖縄大学人文学部紀要 (12) 95-108, 2010-03-31

    ...本研究では,沖縄県における国際結婚の現状をもとに主な課題について考察した.その結果,夫婦間の課題として,言語や文化,生活習慣などの違いによって生じる(1)お互いの主張の理解不足,(2)精神的・情緒レベルの気持ちの疎通不足,(3)生活上でのくい違い,(4)妻側の経済的な弱さ,(5)家族などのインフォーマルな支援不足などがあげられた.また支援にかかわる外国人ソーシャルワーカーによるソーシャルワーク実践上...

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