CiNii
佐藤 智岳
印度學佛教學研究 69(1), 373-368, 2020-12
Ishida Hisataka
<p>It is well known that Satkari Mookerjee proposed a theory about the three-stage development of the <i>apoha</i> theory. However, the famous three stages including the view of the …
Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 68(2), 953-947, 2020
J-STAGE
Yoshimizu Chizuko
<p>帰謬派(*Prāsaṅgika)と自立派(*Svātantrika)という中観派の区分は,チベットにチャンドラキールティの著作を翻訳・紹介したパツァプ・ニマタク(1055–1145?)に帰せられる『根本中論般若釈』(カダム文集第11巻所収)に確認されるが,この著作はカシミールでインド人の共訳者マハースマティの講釈にもとづき著されたことから,11世紀後半には少なくとも一部のインド仏 …
Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 68(3), 1193-1199, 2020
Kaneko Naoya
<p>シャーンタラクシタ(ca. 725–788)は,『真理綱要』(Tattvasaṃgraha)第17章の第1264–84偈において,第1263偈までに証明された直接知覚(<i>pratyakṣa</i>)の無分別性をジャイナ教徒の論難から擁護する.この箇所で登場する空衣派のスマティは,無分別・有分別二種の直接知覚を主張しつつ,無分別な直接知覚は実在(< …
Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 68(3), 1216-1219, 2020
森山 清徹
クマーリラによるディグナーガのアポーハ論への批判を受け、ダルマキールティは普遍(sāmānya) は実在しなくとも因果間の区別無区別に関する随伴関係が成立することを彼のアポーハ論により弁明している。すなわち、多因→一果に対する多因→多果、一因→多果に対する一因→一果からなる因果論の肯定的随伴(anvaya)、否定的随伴(vyatireka) を概念知によって区別を設けるアポーハ論により論じるダルマ …
仏教学部論集 = Journal of School of Buddhism (103), 1-27, 2019-03
IR
Hyoung seok HAM
<p>本稿はシャーンタラクシタ著『真理綱要』Śrutiparīkṣā章に挙げられるミーマーンサーのヴェーダ著者不在/非人為性を分析する.シャーンタラクシタはバーヴィヴェーカが『中観心論』「ミーマーンサー章」で行なう批判も適用するが,最終的にはダルマキールティの批判を主に採用する.シャーンタラクシタが紹介するバーヴィヴェーカの主張は,1)仏典にも著者は存在しない,2)ヴェーダ作者の存在は …
Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 67(3), 1118-1123, 2019
石田 尚敬
禅研究所紀要 = Journal of the Institute for Zen Studies Aichigakuin University (46), 174-161, 2018-03-31
ダルメキールティはHBにおいて眼、対象、光、注意力などから単一な眼識(感官知)の生起に関して詳細に論じ、また結果としての眼識は原因に対応した種々な特殊性(visesa)を有することを表している。これに加えPVSV ad PV I-73~76,82,83,PV III-534において、単一な因から多なる結果が生起することを論じ、この因果間の整合性として原因の区別無区別が結果の区別無区別を設ける、すな …
仏教学部論集 = Journal of School of Buddhism (102), 1-27, 2018-03
禅研究所紀要 (47), 166-153, 2018
Ishimura Suguru
<p>本稿では,ミーマーンサー学派のクマーリラと彼を批判する仏教学派のシャーンタラクシタのsaṃvāda(整合性,整合知)という概念の解釈の違いについて明らかにする.</p><p>クマーリラは,『ブリハッティーカー』で,最初の認識の〈真〉(prāmāṇya)の確立のためにその〈真〉が後続のsaṃvādaによって検証されなければならないと仮定した場合に,そのsaṃ …
Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 66(3), 1004-1009, 2018
ダルマキールティの刹那滅論に基づく因果論は後期中観派により次の点で活用もされ批判もされている。、それは常住論批判の際、継時的同時的に因果効力をもち得ないというPVinII56が活用され、また無常批判の際にはPVIII246における因果同時論批判は活用される一方、因果異時論は批判されている。これらはカマラシーラのMal,SDNS,BhKIにおける四不生因のうち他不生を論じる際に見出される。しかし、カ …
仏教学部論集 (101), 1-30, 2017-03-01
東海仏教 = Journal of Tokai Association of Indian and Buddhist Studies 62, 164-150, 2017-03
秦野 貴生
東海仏教 = Journal of Tokai Association of Indian and Buddhist Studies 62, 132-119, 2017-03
禅研究所紀要 (46), 174-161, 2017
Shiga Kiyokuni
<p>ジャイナ教徒サマンタバドラ(6世紀頃)による<i>Āptamīmāṃsā</i>(以下ĀM)は,他学派(特に仏教徒)がジャイナ教徒の見解を紹介し批判する際に,頻繁に引用される作品である.仏教論書の他,他学派(例えばニヤーヤ学派)やジャイナ教徒自身による引用状況も考慮に入れると,第59偈が最もよく引用されていることがわかる.同偈は,ジャイナ教徒に特有の見解で …
Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 65(3), 1122-1129, 2017
小川 英世
インド論理学研究 9, 11-44, 2016-11
仏教学 (57), 19-36, 2016-03
佐々木 亮
久遠-研究論文集- (6), 50-50, 2016-03
志賀 浄邦 [訳]
インド学チベット学研究 (20), 76-130, 2016
インド学チベット学研究 (19), 158-209, 2015