下水熱有効利用可能性解析ツールとしてのGISの開発

  • 一ノ瀬 俊明
    社団法人 土木学会 東京大学 先端科学技術研究センター 現在 国立環境研究所 地球環境研究センター
  • 川原 博満
    社団法人 土木学会 富士通エフ・アイ・ピー株式会社 第2科学技術システム部
  • 花木 啓祐
    社団法人 土木学会 東京大学 先端科学技術研究センター
  • 松尾 友矩
    社団法人 土木学会 東京大学 大学院工学系研究科都市工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • DEVELOPMENT OF GIS FOR FEASIBILITY STUDY ON EFFECTIVE USE OF SEWAGE HEAT
  • ゲスイ ネツ ユウコウ リヨウ カノウセイ カイセキ ツール トシテノ GIS

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抄録

代表的な未利用エネルギーである下水から得られる温熱エネルギーを都市内で有効に再利用するための地域熱供給施設の立地について, 熱需要と熱供給事業における排熱利用との空間的整合性に対する解析を行うためのGISを開発した. また, それを用いて東京23区をフィールドとした配置案の検討を試みた. 具体的には, 下水熱回収地点周辺1,250m四方を供給対象領域とした場合に温水供給を通じて賄うことが可能な熱量が最大となるようなケースを求めた. 利用可能熱量の多い落合, 三河島処理区では幹線が長く回収候補地点が多い. また温熱需要の大きな地点が多いため, ヒートポンプ1基当たりの利用可能熱量も多い. 地域熱供給施設適地選定システムとしてGISを利用する手法は有益であると思われる.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 1996 (552), 11-21, 1996-11-22

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (11)*注記

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参考文献 (11)*注記

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