韓国,慶尚盆地東部に分布する古第三紀徳洞および祇林寺花崗岩の記載岩石学的・年代学的研究: 南東韓国および西南日本における始新世—漸新世火成活動
書誌事項
- タイトル別名
-
- Petrography and geochronology of the Paleogene Deokdong and Girimsa Granites in eastern part of the Kyeongsang Basin, Korea: Implications for Eocene-Oligocene magmatism in SE Korea and SW Japan
- Petrography and geochronology of the Pa
この論文をさがす
抄録
韓国慶尚盆地東部に産する徳洞および祇林寺花崗岩について,記載岩石学的およびRb-Sr法による年代学的研究を行った。両花崗岩は始新世火山岩類を貫くストックで,Iタイプ磁鉄鉱系に属する。徳洞花崗岩は42.1±5.9Ma(2σ),祇林寺花崗岩は34.3±3.3 Ma(2σ)を示し,Sr同位体初生値はそれぞれ,0.70542±0.00030(2σ)および0.70570±0.00030(2σ)の低い値を示す。初生値は慶尚盆地の他の花崗岩類,西南日本の山陰帯・北九州のものとほぼ一致し,類似したマグマソースが推定される。韓半島および西南日本ともに始新世および漸新世の火成岩類は東海(日本海)に沿う限られた地域に分布しており,幅広い白亜紀の火成活動は,時間と共に比較的幅の狭い地域に収束していったことを示している。これらのデータは,始新世∼漸新世の火成活動は縁海の形成に関係したマントルプリュームの上昇に関連したとの従来の見解と矛盾しない。<br><br>Kyeongsang Basin, 慶尚盆地; Deokdong Granite, 徳洞花崗岩; Girimsa Granite, 祇林寺花崗岩; Namariyama Intrusives, 鉛山迸入岩類
収録刊行物
-
- 岩鉱
-
岩鉱 92 (7), 273-286, 1997
一般社団法人 日本鉱物科学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282681211454592
-
- NII論文ID
- 130004493628
- 30022306502
- 10002089067
-
- NII書誌ID
- AN10047992
-
- COI
- 1:CAS:528:DyaK2sXlvFOltrg%3D
-
- ISSN
- 18813275
- 09149783
-
- NDL書誌ID
- 4283273
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可