バンコマイシンヘテロ耐性黄色ブドウ球菌の検出方法

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タイトル別名
  • A NOVEL METHOD OF DETECTING <I>Staphylococcus aureus</I> HETEROGENEOUSLY RESISTANT TO VANCOMYCIN (HETERO-VRSA)

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抄録

Vancomycin-hetero耐性菌 (hetero-VRSA) であるMRSA・Mu3株の, vancomycinに対する培地の影響をpopulation解析で調べた結果でMuller Hinton Agar, Trypticase soy agar, Sensitivity test agarよりもHeart infusion agar, Brain heart infusion agarの方が耐性側に傾いていた。また, Mu3株に対するVCMとβ-lactam剤のFICindexは, 全て>2の拮抗を示した。更に, Mu3株が生育できないVCM5μg/ml含有のBHIBにCZXを添加すると, CZXの低濃度でMu3株の生育が認められた。この現象を寒天平板に応用し, VCM4μg/ml含有BHIAとにMu3株を塗抹後, β-lactam剤含有paper discをおいて37℃ で一夜培養するとpaperdisc周辺にのみ生育円が認められた。また, 比較的高濃度 (30μg/ml) のCZX, CMZ含有paper disc周辺には生育円が認められず, その外側にリング状に生育円が認められ, 薬剤による至適誘導濃度が観察された。この方法を用いて臨床分離MRSA.321株のスクリーニングを行ったところ, 24時間判定で12.1%, 48時間判定で20.9%の株がMu3培地とで生育するVCM-hetero耐性株であった。

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被引用文献 (19)*注記

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参考文献 (14)*注記

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