東アジア・西太平洋地域における地上気圧場の長期的変動

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  • Long-term Variation of the Sea Level Pressure Field in the East Asia and Western Pacific Region
  • ヒガシ アジア ニシ タイヘイヨウ チイキ ニ オケル チジョウ キアツバ ノ

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抄録

東アジア・西太平洋地域における月平均地上気圧場の1900~1988年の変動を,回転主成分分析で表される作用中心の長期的変動という形で明らかにした.1月では,アリューシャン低気圧の勢力と位置の変動を表すNP・OK, シベリア高気圧の勢力を表すSB, 南への張り出しを表すCT,日本付近の気圧変動を表すJSなどの各パターンが得られた.アリューシャン低気圧の勢力・位置は20年以上のスケールで,シベリア高気圧の勢力・張り出しは年々変動のスケールでそれぞれ変動している. 7月では,オホーツク海高気圧の消長を表すOK, 小笠原高気圧の発達・衰弱を表すMP, その位置と張り出し方向の変動を表すNP・JS・OS,大陸上の気圧変動を表すNWの各パターンが得られた.小笠原高気圧は1900年代から現在まで弱まる傾向にあるが,その位置と張り出し方向の変動にはそれぞれ約30年周期が見られた.各々の偏差パターンについては, 500hPa高度との相関からその鉛直構造も調べた.

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