慢性腎不全の治療 保存期から移植まで  III. 透析期腎不全  2. 慢性腎不全における透析導入

  • 川口 良人
    東京慈恵会医科大学腎・高血圧内科 神奈川県衛生看護専門学校附属病院
  • 久保 仁
    東京慈恵会医科大学青戸病院腎・高血圧内科
  • 中山 昌明
    東京慈恵会医科大学附属病院血液浄化部
  • 細谷 龍男
    東京慈恵会医科大学腎.高血圧内科

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抄録

透析導入は末期腎不全患者の生命維持のためには避けることが出来ない現実であるとしても,その後の社会生活の変更,生活プランの変更を強いられるものであり,また家族にとっても大きな負担となる.故に“透析導入”という医療上の言葉は,患者にとっては単に医療のみにとどまるものではない.<br>(1)末期腎不全であるという証拠を明らかにし,患者の状態を腎機能不全を示す様々な指標から説明が出来ること, (2)何故,透析が必要であるのか,透析を受ける結果どのような身体的改善が得られるのか,また透析に伴う合併症・併発症を説明できること, (3)透析導入後の日常生活について具体的な助言が出来ることの3点が透析導入に携わる医師の備えるべき基本的な能力である.

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