書誌事項
- タイトル別名
-
- A Case of Perforation of the Cecum without Retention of Barium after Gastric Mass Survey
この論文をさがす
抄録
無症状で初めて胃集検を受け, その後腸管内にバリウムのうっ滞がないにもかかわらず盲腸穿孔を発症した, 極めて稀な1例を報告するお患者は45歳の男性で, 胃X線検診後に腹痛を訴えて受診した。腹部単純X線写真で腸管内にバリウムの残存は見られず, 右骨盤部に索状影および線状影が認められており, 形状よりバリウムの腸管外への漏出と診断された。腹部単純CTで盲腸近傍にバリウムが存在し, 腹壁と盲腸の間には被包化された腸管外ガスが認められた。CTより限局性腹膜炎の所見が得られたので緊急手術を回避し, 抗生剤の点滴を開始したおその後, 試験開腹にて盲腸漿膜面に集中する癒着と中心瘢痕が認められ, 病理上は炎症所見のみであった。文献的に検索した限りでは, 胃透視後にバリウムのうっ滞なく発症した大腸穿孔の報告は本邦では自験例を含め3例のみである。
収録刊行物
-
- Journal of Gastroenterological Mass Survey
-
Journal of Gastroenterological Mass Survey 37 (2), 207-209, 1999
一般社団法人 日本消化器がん検診学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204548296832
-
- NII論文ID
- 130003358996
- 10005247796
-
- NII書誌ID
- AN00312000
-
- ISSN
- 21867313
- 02876132
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可