若齢男性における持久性トレーニングおよび脱トレーニングが安静時心臓自律神経系活動に及ぼす影響

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タイトル別名
  • EFFECTS OF ENDURANCE TRAINING AND DETRAINING ON CARDIAC AUTONOMIC NERVOUS SYSTEM ACTIVITY IN YOUNG MALES
  • 若齢男性における持久性トレーニングおよび脱トレーニングが安静時心臟自律神経系活動に及ぼす影響
  • ジャクレイ ダンセイ ニ オケル ジキュウセイ トレーニング オヨビ ダツトレーニング ガ アンセイジ シンゾウ ジリツ シンケイケイ カツドウ ニ オヨボス エイキョウ

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抄録

本研究では, 持久性トレーニングおよび脱トレーニングが安静時の心臓副交感神経系および交感神経系活動水準に及ぼす影響を, 心拍変動パワースペクトル解析を用いて検討した.運動習慣を持たない健常男性21名に8週間の最大酸素摂取量の70%の自転車エルゴメータ運動による持久性トレーニングを実施した結果, トレーニング後に心臓副交感神経系活動水準の指標であるHFは有意に増大し, その増大はトレーニング中止後2週間まで持続した.しかし, 脱トレーニング4週後にはHFは減少し, トレーニング開始前の水準との間に有意差は認められなくなった.したがって, 持久性トレーニングにより安静時心臓副交感神経系活動水準は亢進するが, そのトレーニング効果は2~4週間程度の脱トレーニングにより消失する可能性が示唆された.一方, 心臓交感神経系活動水準の指標であるLF/HFに有意な変化は認められず, 本研究における程度のトレーニング強度およびトレーニング期間では心臓交感神経系活動水準への有意な影響は生じにくいことが示唆された.

収録刊行物

  • 体力科学

    体力科学 49 (1), 121-127, 2000

    一般社団法人日本体力医学会

被引用文献 (3)*注記

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参考文献 (18)*注記

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