高血圧:診断と治療の進歩 II. 診断の進歩 4. 二次性高血圧の頻度と高血圧の発症機序

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  • Advancec in diagnosis and treatment for hypertension.2.Advances in diagnosis.4.Frequency of secondary hypertension and mechanisms of pathogenesis of hypertension.

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抄録

画像診断の進歩により血管性高血圧や腫瘍性病変による二次性高血圧症の診断が容易となってきた.腎炎性高血圧では24時間血圧測定の臨床応用により血圧治療目標の設定がなされた.また,内分泌学的検査法の進歩によりpre-Cushing症候群や原発性アルドステロン症との合併例の病態も解明され,その亜型が存在することが明らかにされた.鑑別診断に免疫組織学的検査法も導入されている.さらに,分子生物学的検査法の導入も試みられ,遺伝性,家族性の疾患の診断や成因の解明がなされつつあるなど,二次性高血圧症の病態解明や診断には長足の進歩が見られる.しかし,病変の存在が明らかにされても確定診断の困難な症例や低機能性で明らかな症候を示さない症例の増加も著しく,今後,新たな二次性高血圧症の解明やその病態の解明が期待される.

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