透析療法　ＩＩ．　透析合併症の対策　４．　心血管系合併症

• 田部井 薫

  自治医科大学腎臓内科

• 浅野 泰

  自治医科大学腎臓内科

書誌事項

タイトル別名

• Dialytic therapy. II. A countermeasure of a dialysis complication. 4. Cardiovascular system complication.

抄録

透析患者は動脈硬化のモデルといっても過言でないほど,動脈硬化促進因子を内在している.高血圧,糖・脂質代謝異常, Ca・P代謝異常などの一般的な悪化因子に加え,透析療法自体,つまり透析後のアセテート,透析膜との生体適合性,抗凝固薬として使用されるヘパリンなども動脈硬化を促進する.動脈硬化の存在に加え,高血圧の存在,長期透析合併症としての二次性副甲状腺機能充進症, β₂-microglobulin沈着, Al沈着などによる心筋障害の助長は,うっ血性心不全,不整脈,伝導障害,冠動脈疾患,心外膜炎,脳血管障害,末梢動脈閉塞などさまざまな心血管系合併症を引き起こす.

収録刊行物

• 日本内科学会雑誌

  日本内科学会雑誌 84 (10), 1678-1684, 1995

  一般社団法人 日本内科学会

キーワード

• 心不全
• 動脈硬化
• 副甲状腺ホルモン
• 不整脈
• 血液透析

詳細情報

• CRID: 1390282681417227392
• NII論文ID: 10005523441
• NII書誌ID: AN00195836
• DOI: 10.2169/naika.84.1678
• ISSN: 18832083
• ISSN: 00215384
• PubMed: 8537724
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/naika1913/84/10/84_10_1678/_pdf
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1996171267
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可