小児科領域におけるマクロライド系抗生物質Azithromycinの臨床的検討

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  • CLINICAL STUDY OF A MACROLIDE ANTIBIOTIC, AZITHROMYCIN, IN PEDIATRIC PATIENTS

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抄録

27例の各種小児感染症に対してAzithromycin(AZM)の細粒剤およびカプセル剤による治療を行い, 以下の結果を得た。<BR>1. 体内動態の検討<BR>カプセル剤を投与した2例について体内動態を検討した。<BR>8.3mg/kgを1日1回, 3日間投与した1症例の最終投与から48時間後の血漿中濃度は, 0.033μg/mlであった。<BR>1日1回8.3mg/kg, 12.5mg/kgを3日間投与した2例の96~120時間後の尿中濃度は1.67μg/mlおよび4.53μg/mlであり, 12.5mg/kgを3日間投与した1症例の初回投与から120時間の累積尿中排泄率は10.54%であった。<BR>2. 臨床成績<BR>臨床効果の評価対象となったのは24例であり, 著効7例, 有効14例で, 有効率は87.5%であった。細菌学的効果は Haemophilus influenzaeが分離された2例で起炎菌の消長が確認され, それぞれ消失と減少であった。<BR>安全性の評価対象26例中, 副作用は中等度の暮麻疹1例, 臨床検査値の異常変動は白血1球数の減少1例, 好酸球の増多1例であった。<BR>以上のことから, AZMは小児科領域感染症の治療に有用な抗生物質であると考えられた。

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