急性白血病の化学療法後におけるG‐CSF早期投与の有効性

  • 竹山 英夫
    名古屋掖済会病院内科/東海造血器感染症研究会
  • 山田 博豊
    名古屋掖済会病院内科/東海造血器感染症研究会
  • 恵美 宣彦
    名古屋大学医学部第一内科/東海造血器感染症研究会
  • 斎藤 英彦
    名古屋大学医学部第一内科/東海造血器感染症研究会
  • 竹下 明裕
    浜松医科大学第三内科/東海造血器感染症研究会
  • 大野 竜三
    浜松医科大学第三内科/東海造血器感染症研究会
  • 吉田 均
    名古屋大学医学部分院内科/東海造血器感染症研究会
  • 直江 知樹
    名古屋大学医学部分院内科/東海造血器感染症研究会
  • 影山 慎一
    三重大学医学部第二内科/東海造血器感染症研究会
  • 白川 茂
    三重大学医学部第二内科/東海造血器感染症研究会
  • 小寺 良尚
    名古屋第一赤十字病院第四内科/東海造血器感染症研究会
  • 平林 憲之
    名古屋第二赤十字病院第四内科/東海造血器感染症研究会
  • 西脇 洋
    大同病院第一内科/東海造血器感染症研究会
  • 内藤 和行
    小牧市民病院内科/東海造血器感染症研究会
  • 平野 正美
    藤田保健衛生大学血液内科/東海造血器感染症研究会
  • 加藤 良一
    愛知医科大学第二内科/東海造血器感染症研究会
  • 田中 正夫
    国立名古屋病院内科/東海造血器感染症研究会
  • 永田 紘一郎
    安城更生病院血液内科/東海造血器感染症研究会
  • 仁田 正和
    名古屋市立大学医学部第二内科/東海造血器感染症研究会
  • 森下 剛久
    昭和病院内科/東海造血器感染症研究会

書誌事項

タイトル別名
  • Efficacy of Early Administration of G-CSF After Intensive Chemotherapy in Acute Leukemia:A Randomized Controlled Trial.
  • 急性白血病の化学療法後におけるG-CSF早期投与の有効性
  • キュウセイ ハッケツビョウ ノ カガク リョウホウゴ ニ オケル G-CSF

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抄録

急性白血病の化学療法後におけるG-CSFの至適投与法を検討すべく,化学療法後投与(A群)と好中球減少性発熱後の投与(B群)との無作為割付群間比較試験を行った。登録時に強力な化学療法が施行されており,感染による38度以上の発熱がなく,骨髄中の芽球は20%以下で末梢血に芽球の認められない1) ALLの19例,2) 高齢者及び再発難治のAML 35例,3) CMLの急転例の3例を対象とした。A群では化学療法終了24時間後にG-CSF 200 μg/m2ivを開始する。B群では化学療法後好中球が1,000以下となり,38度以上の発熱がみられた場合に同量のG-CSF投与を開始する。不適格5例を除く52例の内A群は27例,B群は25例で,38度以上の発熱日数はA群は2.15±2.98日,B群で3.40±4.78日であった。感染症回避率はA群で40.7%, B群で15.6%であった。A群はB群に比し有意に好中球に回復時期を早め,早期に感染症の消失がみられた。G-CSFの早期投与による芽球の増加や白血病の早期再発はみられなかった。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 36 (11), 1257-1265, 1995

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (13)*注記

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