ＣＤ３４選択同種末梢血幹細胞移植を施行後ｔｈｒｏｍｂｏｔｉｃ　ｍｉｃｒｏａｎｇｉｏｐａｔｈｙやｈｕｍａｎ　ｈｅｒｐｅｓ　ｖｉｒｕｓ６感染症など多彩な合併症を呈した乳児Ｔ細胞性急性リンパ性白血病の１例

• 長谷川 大一郎

  神戸大学医学部小児科

• 佐野 公彦

  神戸大学医学部小児科

• 小阪 嘉之

  神戸大学医学部小児科

• 早川 晶

  神戸大学医学部小児科

• 川越 里佳

  神戸大学医学部小児科

• 天羽 清子

  大阪大学医学部小児科

• 多屋 馨子

  大阪大学医学部小児科

• 平林 紀男

  名古屋第一赤十字病院病理部

• 中村 肇

  神戸大学医学部小児科

書誌事項

タイトル別名

• Infantile T Cell Acute Lymphoblastic Leukemia Complicated by Thrombotic Microangiopathy and Human Herpes Virus 6 Infection after Allogeneic Peripheral Blood Stem Cell Transplantation Using CD34-positive Cells.

抄録

化学療法に対して抵抗性となったT細胞性急性リンパ性白血病の1歳7カ月男児に対しHLA2座不一致の母親をdonorとしてCD34選択同種末梢血幹細胞移植を施行した。移植前処置はBU 140 mg/m²/day×2, TBI 12 Gy, L-PAM 210 mg/m²でGVHD予防はCyAにて行った。幹細胞の純化はBaxter社のIsolex 50 Immunomagnetic Cell Separation Systemを用いて行ない，処理後4.4×10⁶/kgのCD34陽性細胞を移植した。移植後14日目に骨髄細胞の性染色体FISH法を用いた解析により生着を確認した。GVHDに引き続いてTMAによる難治性の下痢を合併し，移植後71日目にHHV-6による間質性肺炎のため死亡した。CD34陽性細胞移植はHLA不一致血縁者から重篤なGVHDを回避して生着を期待しうる有望な治療であるが，重篤なウイルス感染症の増加など克服すべき問題が多く残されていると考えられた。

収録刊行物

• 臨床血液

  臨床血液 40 (7), 574-580, 1999

  一般社団法人 日本血液学会

キーワード

• Thrombotic microangiopathy
• Human herpes virus 6
• Allogeneic peripheral blood stem cell transplantation
• CD34-positive selection

詳細情報

• CRID: 1390001205031871872
• NII論文ID: 10006174808
• NII書誌ID: AN00252940
• DOI: 10.11406/rinketsu.40.574
• COI: 1:STN:280:DyaK1Mvht1Kguw%3D%3D
• ISSN: 18820824
• ISSN: 04851439
• PubMed: 10483141
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2000020468
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • PubMed
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可