熱交換掘削杭の採・放熱特性および地盤との長期熱的相互作用

• 福原 輝幸

  社団法人 土木学会 福井大学 工学部建築建設工学科

• 谷本 智

  社団法人 土木学会 福井大学大学院 環境設計工学専攻

• 渡邊 洋

  社団法人 土木学会 福井大学 工学部建築建設工学科

• 大木 政弘

  村中建設株式会社

書誌事項

タイトル別名

• INJECTION AND EXTRACTION OF GROUND HEAT BY BORE-HOLE HEAT EXCHANGE SYSTEM AND KONG PERIOD THERMAL INTERACTION BETWEEN GROUND AND BORE-HOLE
• ネツコウカン クッサク クイ ノ サイ ホウネツ トクセイ オヨビ ジバン ト ノ チョウキ ネツテキ ソウゴ サヨウ

抄録

掘削杭熱交換システム (BHES) の長期的な季節利用および経済性の観点から, 設計に不可欠な因子 (杭長, 循環流量, 循環方式) が採・放熱効率に及ぼす影響およびBHESの季節蓄熱効果を数値実験により明らかにした. その結果, (1) 採・放熱量E(MJ) は杭長L(m) の2次関数としてE=a₂L²+b₂L(0≦L≦200) (採熱時: a₂=-0.44, b₂=316, 放熱時: a₂=-0.43, b₂=355) で表され, 両者は正の相関を持つが, 単位長さ当りの採・放熱量は杭長の増加とともに減少する, (2) 採・放熱量Eと循環流量Q(l/min) の関係はE=mQⁿ (採熱時: m=9.87×10³, n=0.27, 放熱時: m=1.26×10⁴, n=0.24) と近似でき, 単位流量当りの採・放熱量は流量の増加とともに急減する, (3) 10年間のBHESの採・放熱計算より, 一本の熱交換杭では夏期の余剰温熱の地盤への放熱による冬期の採熱量の増加は10年で3%となる, ことが判った.

収録刊行物

• 土木学会論文集

  土木学会論文集 2001 (685), 103-113, 2001-08-22

  公益社団法人 土木学会

キーワード

• Bore-hole Heat Exchange System (BHES)
• injection
• extraction
• ground heat energy storage

詳細情報

• CRID: 1390001205600617984
• NII論文ID: 10006541764
• NII書誌ID: AN10014020
• DOI: 10.2208/jscej.2001.685_103
• ISSN: 18827187
• ISSN: 02897806
• NDL書誌ID: 5896178
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I5896178
• Web Site: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jscej1984/2001/685/2001_685_103/_pdf
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可