交通外傷により総胆管狭窄をきたした1例

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タイトル別名
  • A case of traumatic common bile duct stricture due to traffic accident

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抄録

54歳,男性.交通外傷より約1カ月目に嘔気をともなう閉塞性黄疸および肝障害を発症,HBV・HCVのウイルスマーカーは陰性で,腫瘍マーカーはPIVKAIIのみが軽度高値を示した.US・CT・MRIにて肝内胆管拡張を認めるが,胆管閉塞の原因となる腫瘍は検出できなかった.内視鏡的胆管内US(IDUS)では,狭窄部総胆管壁第1層の全周性肥厚を認めたのみで腫瘍陰影は検出できなかったが,悪性腫瘍による胆管閉塞を否定しきれず,手術施行した.3管合流部の狭窄と胆管壁肥厚のみで悪性所見は見られず,胆管空腸吻合術が施行され,術後経過は良好である.

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