顔料の酸量・塩基量と酸性・中性・塩基性アクリル樹脂への分散挙動

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  • Acid and Base Amounts of Pigments and Their Dispersion Behavior in Acidic, Neutral, and Basic Acrylic Resins
  • ガンリョウ ノ サンリョウ エンキリョウ ト サンセイ チュウセイ エンキセイ

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抄録

顔料の酸量と塩基量を, それぞれ数種の強度の異なる塩基と酸を用いて逆滴定法により測定した。また, 酸性, 中性, 塩基性のアクリル樹脂を用いて, 酸化チタン顔料, ベンガラ, 銅フタロシアニンブルー顔料を分散し, 分散性と酸量, 塩基量との関係を検討した。<BR>酸化チタン顔料の酸量は, 測定に用いた塩基の強度が小さくなるほど減少した。塩基量は測定に用いた酸の強度を変えてもほとんど変化しない酸化チタン顔料と, 酸の強度が小さくなると減少する酸化チタン顔料があった。<BR>各顔料を中性樹脂を用いて分散したときと酸性樹脂を用いて分散したときの光沢値の差は, 樹脂の酸と同程度の強度の酸で測定した塩基量と良好な相関性を示すことがわかった。同様に, 中性樹脂を用いて分散したときと塩基性樹脂を用いて分散したときの光沢値の差は, 樹脂の塩基と同程度の強度の塩基で測定した酸量との間に良好な相関性を示すことがわかった。

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