芳香温浴が睡眠中の心臓自律神経活動に及ぼす影響 The Effect of Taking Bath with Aroma Essence on Cardiac Autonomic Nerve Activity during Sleep

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Author(s)

    • 関根 道和 SEKINE Michikazu
    • 富山医科薬科大学 医学部 保健医学講座 Department of Welfare Promotion and Epidemiology Toyama Medical and Pharmaceutical University Faculty of Medicine
    • 鏡森 定信 KAGAMIMORI Sadanobu
    • 富山医科薬科大学 医学部 保健医学講座 Department of Welfare Promotion and Epidemiology Toyama Medical and Pharmaceutical University Faculty of Medicine

Abstract

芳香剤による鎮静作用が, 睡眠を改善させるとの報告がある。睡眠と自律神経活動とは密接な関係があることから, 今回, 芳香浴と夜間睡眠中の心臓自律神経活動との関係を評価した。対象は22-25歳の非喫煙・非肥満の健常大学生6名。就寝前に (1) 入浴しない日, (2) 淡水浴入浴, (3) アロマバス入浴 (ラベンダー) の3種類を1週間おきに無作為に実施した。湯の温度は38-39度に調整し, 午後10時から30分間入浴した。アロマバス入浴のときはラベンダーオイル5滴を浴槽に投与して入浴した。入浴後26度前後の静かな部屋にて安楽に過ごし, 午後11時に就寝し, 約8時間の睡眠をとった。睡眠中の午前0時から午前3時の3時間のRR間隔データについて256秒毎に高速フーリエ変換法を用いて心拍変動スペクトル解析を行った。総パワー (TP; 0.003-0.4Hz), 極低周波パワー (VLF; 0.003-0.04Hz), 低周波パワー (LF; 0.04-0.15Hz), 高周波パワー (HF; 0.15-0.40Hz) を算出した。LF/HF比 (LHR), またLF・HFの正規化単位LFnu・HFnuを求めた。統計解析には3群間の各指標の比較をフリードマン検定により行った。多重比較にはウイルコクソン検定を用いた。その結果, TP, VLF, LF, HF, LHRは3群間で有意差を認めなかった。LFnuとHFnuは3群間で有意に異なり, LFnuは非入浴の日に比較し淡水浴の日に有意に低く, HFnuは有意に淡水浴の日は高値であった。アロマ浴の日は無入浴よりLFnuは低く, HFnuは高かったが有意ではなかった。LFnu, HFnuはそれぞれ, 相対的な交感神経活動, 相対的な副交感神経活動と関連する指標とされることから, 入浴による睡眠時の副交感神経活動の亢進と交感神経活動の低下が示唆された。芳香浴の時の自律神経活動は, 入浴以上の効果を認めなかった。

Journal

  • The Journal of The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine

    The Journal of The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine 64(2), 87-92, 2001-02-01

    The Japanese Society of Balneology, Climatology and Physical Medicine

References:  11

Cited by:  2

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    10007621651
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00186245
  • Text Lang
    ENG
  • Article Type
    Journal Article
  • ISSN
    00290343
  • NDL Article ID
    5671453
  • NDL Source Classification
    ZS47(科学技術--医学--治療医学・看護学・漢方医学)
  • NDL Call No.
    Z19-225
  • Data Source
    CJP  CJPref  NDL  J-STAGE 
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