石川県における乳幼児の育児の実態と母親の意識

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タイトル別名
  • イシカワケン ニ オケル ニュウヨウジ ノ イクジ ノ ジッタイ ト ハハオヤ ノ イシキ
  • Childcare Practices in ISHIKAWA Prefecture

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抄録

3歳未満の乳幼児の母親498名を対象に, 育児の実態と母親の意識を調査した. 81.9%の母親が育児にストレスを感じ, その理由に自分の時間がない, 子どもが泣き止まない, 言うことをきかない, 母親の疲労などを挙げる者が多かった. ストレスを感じる者は第3子までの育児の時に多く, 第4子以降の育児で減少していた. これらから, 育児のストレスには兄弟数や子どもの要求の強さなど, 複数の要因が関与していると思われた. また, 専業主婦が有職の母親よりストレスを感じる者や自分だけで子育てをしていると思う者が多く, 一方有職者の中では, 常勤者がパート等の者よりストレスを感じる者や育児のために我慢をしていると思う者が多かった. 無職の母親が自分だけで子育てをしているという不満をもちやすく, 常勤者が時間の制約の中で我慢が蓄積しやすいことが推察された. 近年, 乳幼児の子育てに困難感や苛立ち, 困惑, 自信のなさ, 嫌だという思い, 及びそのような自分への嫌悪感などのマイナス意識を訴える母親が増加していると言われている.

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