要介護高齢者の介護者のライフスタイルと疲労感に関する研究

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タイトル別名
  • Lifestyles and Fatigue of Caregivers of the Impaired Elders Living at Home
  • -介護時間による分析-

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抄録

静岡県西部に位置するH市の在宅要介護高齢者の女性介護者49人を対象に,ライフスタイルと疲労感に対する介護時間の影響を検討した.ライフスタイルの把握にはBreslowの生活習慣に関する7項目を,疲労感には蓄積的疲労徴候調査票(CFSI)を用いた.解析は介護時間により「24時間群」13人,「中時間群」12人,「4時間未満群」24人の3群に分け以下の結果を得た.<BR>1.介護者のHPI得点(7点満点)は平均5.0±1.2点であり,介護時間による統計学的有意差は見られなかった.しかし,「24時間群」の介護者の得点が最も低く,特に睡眠および栄養のバラソスに関して望ましい習慣の介護者が他の群に比べ少ない傾向であった.<BR>2.介護者のCFSIは「24時間群」の介護者が「4時間未満群」の介護者に比べ,「身体不調」「慢性疲労」「抑うつ感」特性で有意に疲労感が高かった(p<0.05).<BR>3.介護者のHPIとCFSIとの関連は,「4時間未満群」の介護者のみ,HPI得点と「慢性疲労」特性に有意に負の相関が見られた(p<0.05).

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