地震波の上昇波と下降波の分離による表層地盤でのエネルギー収支

  • 國生 剛治
    社団法人 土木学会 中央大学 理工学部土木工学科
  • 本山 隆一
    社団法人 土木学会 中央大学大学院 理工学研究科 土木工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • ENERGY FLOW EVALUATION IN SURFACE SOIL BY SEPARATING UPWARD AND DOWNWARD SEISMIC WAVES
  • ジシンハ ノ ジョウショウハ ト カコウハ ノ ブンリ ニ ヨル ヒョウソウ ジバン デ ノ エネルギー シュウシ

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抄録

地震による構造物や地盤の破壊は, 波動エネルギーの消費量と直接対応しており, 現在行われている加速度や速度の振幅による見方とは別に, 表層地盤に出入りする波動のエネルギー収支により, 耐震性の評価を行える可能性があると考えられる. そこで, 兵庫県南部地震において鉛直アレーにより観測された加速度時刻歴から, 重複反射理論によって上昇波, 下降波を求め, それらの波動によるエネルギーから地震の際に表層地盤でどの程度エネルギー収支があるのかを検討した. その結果, 地盤の液状化や非線形性の発揮によって, 表層地盤のエネルギー消費が大きくなることが分かり, エネルギー収支の計算により地盤の破壊や非線形応答が評価できる可能性が示された.

収録刊行物

  • 土木学会論文集

    土木学会論文集 2000 (652), 257-267, 2000-06-21

    公益社団法人 土木学会

被引用文献 (5)*注記

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参考文献 (21)*注記

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