宿主昆虫への<I>Steinernema glaseri</I>の誘引および選択行動の試験モデル

  • BILGRAMI Anwar L.
    Department of Applied Biological Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University JSPS
  • 近藤 栄造
    Department of Applied Biological Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University
  • 吉賀 豊司
    Department of Applied Biological Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University

書誌事項

タイトル別名
  • Experimental Models for Testing Attraction and Preferential Behaviour of <I>Steinernema glaseri</I> to Several Insects
  • Experimental Models for Testing Attraction and Preferential Behaviour of Steinernema glaseri to Several Insects

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抄録

ペトリ皿を用いた行動解析試験結果に基づき、Steinernema glaeri感染態幼虫の誘引行動と選択性のモデルを提唱した。前者では、宿主昆虫から発散する誘引物質の有無に基づく線虫の分布確率をスコアー化し、宿主に到達した線虫数に重みづけを行い、その結果に基づいて、線虫の誘引行動を数量的に解析した。後者では、4種昆虫 (ハチミツガ、ハスモンヨトウ、チャバネゴキブリ、トノサマバッタ) への線虫の選択性を試験した。誘引源への線虫の誘引率は時間とともに高くなり、線虫接種6時間後には最高 (67.6%) に達した。ハチミツガ幼虫の摩砕液への誘引率は、摩砕液の濃度に依存した。誘引試験ならびに4種昆虫を用いた選択試験の結果、S. glaseri感染態幼虫の選好性は、ハチミツガ幼虫に対して最も強かった。

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参考文献 (10)*注記

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