イランにおけるピスタチオナッツ生産の現状

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タイトル別名
  • Present situation for production of pistachio nuts in Iran.

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抄録

イランのヤズド,ケルマンにて,ピスタチオナッツの収穫から製造工程におけるAspergillus flavusA. parasiticusのアフラトキシン産生菌の分布について調査を行った.その結果,畑土壌からは検出されなかったが,畑で収集された開裂果実,虫害果実,あるいは製造工程の洗浄水,製品貯蔵庫内空気のいずれからもA. flavusが検出された.このことは,アフラトキシン汚染を防ぐには,栽培から最終製品の貯蔵に至るまでの全体を通した微生物管理,衛生管理が必要であることを示した.水による洗浄・選別工程で除外された1区分(floating nuts,閉殻粒を除く)と目視により選別除外された5区分,計6区分について,菌学的検査とアフラトキシンの分析を行った.Floating nuts 区分と目視により除外されたdark stained 区分では全粒からA. flavus 検出されたが,閉殻(closed mouth)群からはほとんど検出されなかった.アフラトキシンはdark stained 区分のみから検出された.このことは,目視による選別が有効である可能性を示したが完全な減毒法ではないことから,更に今後の検討が必要である.

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282679762521600
  • NII論文ID
    10008018232
  • NII書誌ID
    AN00334513
  • DOI
    10.2520/myco.51.95
  • COI
    1:CAS:528:DC%2BD3MXmvFOks7g%3D
  • ISSN
    18810128
    02851466
    http://id.crossref.org/issn/02851466
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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