著明な血尿と膀胱タンポナーデで発症した腎原発非Hodgkinリンパ腫

書誌事項

タイトル別名
  • Primary renal non-Hodgkin's lymphoma presenting as massive macrohematuria and bladder tamponade
  • 症例 著明な血尿と膀胱タンポナーデで発症した腎原発非Hodgkinリンパ腫
  • ショウレイ チョメイ ナ ケツニョウ ト ボウコウ タンポナーデ デ ハッショウ シタ ジンゲンパツ ヒHodgkin リンパ シュ

この論文をさがす

抄録

症例は43歳,男性。著明な肉眼的血尿および尿閉で当院泌尿器科を受診し,凝血塊による膀胱タンポナーデのため同科に1999年8月20日入院。保存的治療で血尿は自然軽快した。腹部CT・エコー・MRIで両側の腎に充実性腫瘤が認められ,腎動脈造影で乏血管性腫瘤と診断された。超音波ガイド下経皮的針生検で非Hodgkinリンパ腫と診断され,内科に転科。ほかの部位には明らかなリンパ腫病変は認められず,NHL (diffuse mixed, B cell type, CSIIA)と診断した。THP-COP療法で腫瘍は著明に縮小し,現在も寛解を維持している。本症例は著明な血尿による膀胱タンポナーデで発症し,化学療法が奏効した点で貴重な症例と考え報告する。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 42 (11), 1101-1104, 2001

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (12)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ