大腸癌個別検診における便ヘモグロビン濃度定量値の検討

• 中野 真

  大宮医師会大腸がん検診委員会

• 須田 健夫

  大宮医師会大腸がん検診委員会

• 井上 幸万

  大宮医師会大腸がん検診委員会

• 蓮見 直彦

  大宮医師会大腸がん検診委員会

• 翁 伯東

  大宮医師会大腸がん検診委員会

• 田畑 育男

  大宮医師会大腸がん検診委員会

• 冨田 一郎

  大宮医師会大腸がん検診委員会

• 松沢 良和

  大宮医師会大腸がん検診委員会

• 増田 治仁

  大宮医師会市民病院健康管理課

• 臼倉 潔

  大宮医師会市民病院健康管理課

書誌事項

タイトル別名

• A Study of Immunochemical Fecal Hemoglobin Values, in the Screening Program for Colorectal Cancer

抄録

大宮市における大腸癌個別検診の集計を行い,便Hb濃度定量値について検討した。平成6-11年度の大腸癌個別検診の総受診者数は83,700人で, このうち精検受診者は5,054名, 発見大腸癌は451例 (早期m癌259例, sm癌55例, 進行癌114例, 深達度不明癌23例) であった。発見疾患を便抽出液中Hb濃度 (2回のうち高い値) によりI群 (500ng/ml未満の群), II群 (500-999ng/mlの群), III群 (1,000ng/ml以上の群) に分けて検討した。各群の大腸癌頻度は, I群で6.3%, II群で11.4%, III群で28.8%であった。また発見大腸癌のうち単発例において形態, 腫瘍径, 部位別の検討をおこない, 早期癌における便Hb濃度が, 形態では丈の高いものほど高く, 腫瘍径では大きいものほど高く, 部位ではS状結腸と直腸に高い傾向がみられた。以上より, 便Hb濃度高値の場合には積極的な精査受診勧奨が必要であり, 検者側では慎重かつ正確な精査が必要であると考えられた。

収録刊行物

• Journal of Gastroenterological Mass Survey

  Journal of Gastroenterological Mass Survey 40 (2), 150-154, 2002

  一般社団法人 日本消化器がん検診学会

キーワード

• 大腸癌個別検診
• 便ヘモグロビン濃度
• 免疫学的便潜血検査

詳細情報

• CRID: 1390001204547166080
• NII論文ID: 130003355960
• NII論文ID: 10008043432
• NII書誌ID: AN00312000
• DOI: 10.11404/jsgcs2000.40.2_150
• ISSN: 21867321
• ISSN: 13454110
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2002180291
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可