Ｉ群抗不整脈薬治療抵抗性発作性心房細動におけるアミオダロンの長期予防効果

• 小松 隆

  岩手県立磐井病院循環器科

• 中村 紳

  岩手県立磐井病院循環器科

• 木村 正雄

  岩手県立磐井病院循環器科

• 大和田 真玄

  岩手県立磐井病院循環器科

• 斎藤 栄太

  岩手県立磐井病院循環器科

• 小林 孝男

  岩手県立磐井病院循環器科

• 蓬田 邦彦

  岩手県立磐井病院循環器科

• 奥村 謙

  弘前大学医学部第二内科

書誌事項

タイトル別名

• <I>Long-term efficacy of amiodarone for the prevention of recurrence in patiens with refractory paroxymal atrial fibrillation and heart failure</I>

抄録

【目的】複数のI群抗不整脈薬治療抵抗性発作性心房細動 (Paf) に対するアミオダロン (Am) の長期予防効果 (観察期間38.4±12.0カ月) を他剤I群抗不整脈薬と比較した.【方法・結果】第1 (IaあるいはIb) ならびに第2 (Icあるいはベプリジル) 選択薬後の再発性Paf55例を対象に第3選択薬をAm (A群, n=21) と他剤1群抗不整脈薬 (B群, n=34) に振り分けた, 1カ月, 3カ月, 6カ月, 9カ月, 12カ月後の経時的非再発率は, A群90.5%, 71.4%, 66.7%, 61.9%, 42.8%, B群82.4%, 64.7%, 47.1%, 26.5%, 18.6%であり, 観察期間12カ月目で有意にA群で高率で, 洞調律維持期間はA群9.0±1.7カ月, B群5.6±1.1カ月で, 有意にA群で長かった (mean±SE, p<0.05) .Paf慢性化例はA群7例 (33.3%) , B群11例 (32.4%) で有意差を認めなかったが, 慢性化までの洞調律維持期間はA群29.9±3.6カ月, B群17.6±2, 0カ月で, 有意にA群で長かった (mean±SE, p<0.05) .【結語】抗不整脈薬療法抵抗例においてAmはI群抗不整脈薬に比し長期の洞調律維持が期待される.

収録刊行物

• 心電図

  心電図 21 (3), 316-323, 2001

  一般社団法人　日本不整脈心電学会

キーワード

• 発作性心房細動
• 予防効果
• アミオダロン
• 心不全
• 非再発率

詳細情報

• CRID: 1390001204772961920
• NII論文ID: 10008114804
• NII書誌ID: AN00358282
• DOI: 10.5105/jse.21.316
• ISSN: 18842437
• ISSN: 02851660
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2001271217
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可