若年者神経調節性失神症例の日常での自律神経活動こう進に関する検討

• 穂坂 春彦

  防衛医科大学校第一内科

• 高瀬 凡平

  防衛医科大学校第一内科

• 米山 暁

  防衛医科大学校第一内科

• 上畑 昭美

  自衛隊中央病院内科

• 西岡 利彦

  自衛隊中央病院内科

• 赤沼 雅彦

  自衛隊中央病院内科

• 秋間 崇

  自衛隊中央病院内科

• 佐々木 修

  自衛隊中央病院内科

• 里村 公生

  防衛医科大学校第一内科

• 五十嶋 一成

  自衛隊中央病院内科

• 栗田 明

  防衛医科大学付属研究センター

• 大鈴 文孝

  防衛医科大学校第一内科

書誌事項

タイトル別名

• <I>Augmented autonomic activity in daily life in young adult patients with neurally mediated syncope</I>

抄録

【目的】24時間ボルター心電図より得た心拍変動指標を用いて, 若年者神経調節性失神症例の日常の自律神経活動を測定し, 健常対照者と比較する.【方法】対象はhead-up tilt試験で診断された20歳代の神経調節性失神36例 (男性26名, 女性10名, 平均年齢24±3歳) , および年齢を一致させた健常対照者11例 (男性7名, 女性4名, 平均年齢25±2歳) で, それぞれNMS群, CTRL群とした.心拍変動指標はhead-up tilt試験施行前48時間以内に24時間ボルター心電図を用いて計測し, meanNN, SDNN, SDANN, SD index, rMSSD, pNN50, low frequency spectra, high frequency spectra, total frequency spectraを求め, 両群で比較した.【結果】meanNN, SDNN, SDANNは両群間で差は認められなかったが, 他の指標についてはすべてNMS群で有意に高値を示した (SD index, 91±32msec vs 65±11msec, p<0.05 : rMSSD, 60±31msec vs 38±11msec, p<0.05 : pNN50, 30±17% vs 14±7%, p<0.05 : low frequency spectra 35±15msec vs 26±5msec, p<0.05: high frequency spectra, 27±11msec vs 17±5msec, p<0.05 : total frequency spectra, 65±23msec vs 45±9msec, p<0.05) .【総括】20歳代の神経調節性失神症例では, 同年代の健常対照者群に比べて日常の自律神経活動が, 全般に有意に亢進していると考えられた.

収録刊行物

• 心電図

  心電図 21 (6), 795-799, 2001

  一般社団法人　日本不整脈心電学会

キーワード

• 神経調節性失神
• Head-up tilt試験
• 心拍変動指標
• 自律神経活動

詳細情報

• CRID: 1390282679750062720
• NII論文ID: 10008115377
• NII書誌ID: AN00358282
• DOI: 10.5105/jse.21.795
• ISSN: 18842437
• ISSN: 02851660
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2002080858
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可