至適通電部位がｖａｌｓａｌｖａ洞であった特発性心室頻拍の３症例

• 草野 研吾

  岡山大学医学部循環器内科

• 永瀬 聡

  岡山大学医学部循環器内科

• 森田 宏

  岡山大学医学部循環器内科

• 藤本 良久

  岡山大学医学部循環器内科

• 垣下 幹夫

  岡山大学医学部循環器内科

• 江森 哲郎

  岡山大学医学部循環器内科

• 松原 広己

  岡山大学医学部循環器内科

• 大江 透

  岡山大学医学部循環器内科

書誌事項

タイトル別名

• <I>Three cases of idiopathic ventricular tachycardia that were ablated at the sinus valsalva</I>

抄録

至適アブレーション (ABL) 部位がvalsalva洞であった特発性心室頻拍の3症例を経験した.症例1は25歳男性.動悸を伴う約33秒間の持続性心室頻拍を認めたためABLを施行.発作時の心電図上はV₁のR/S比>1, V₆にS波 (-) であった.左冠尖にて-45msecの早期電位が得られABLを行い成功した.症例2は57歳女性.めまいを伴う非持続性心室頻拍を認めたためABLを施行.胸部誘導の移行帯はV₂, 左冠尖と右冠尖の間で-20msecの早期電位が得られABLを行い成功した.症例3は17歳男性.動悸を伴う約50秒間の持続性心室頻拍を認めたためABLを施行.胸部誘導の移行帯はV₃, I誘導に高いR波を認め, 右冠尖にて-18msecの早期電位が得られたが右冠動脈入口部に近接しているため同部位でのABLを断念した.いずれの症例も良好なpacemappingと早期電位が得られた.ABLに伴う合併症は認めなかった.

収録刊行物

• 心電図

  心電図 21 (6), 827-833, 2001

  一般社団法人　日本不整脈心電学会

キーワード

• 特発性心室頻拍
• カテーテルアブレーション
• 12誘導心電図
• 電気生理学的検査

詳細情報

• CRID: 1390001204773839360
• NII論文ID: 10008115462
• NII書誌ID: AN00358282
• DOI: 10.5105/jse.21.827
• ISSN: 18842437
• ISSN: 02851660
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2002091908
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • Crossref
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可