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- 海老原 全
- 慶應義塾大学医学部皮膚科学教室
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抄録
Intercellular IgA vesiculopustular dermatosis症例15例およびIgG,IgAの抗表皮細胞間抗体を共有する天疱瘡5例を用いて,IgA抗表皮細胞間抗体の反応性を検討した.蛍光抗体法では,表皮全層あるいは上層の細胞間,培養細胞の細胞表面に,デスモソームパターンに陽性を示したが,多様性が認められた.免疫ブロット法では,デスモコリンⅠ・Ⅱ,デスモグレイン,120kD蛋白,尋常性天疱瘡抗原が検出され,同様に多様性が認められ,IgA抗表皮細胞間抗体を有する症例の様々な臨床像はこの多様性に起因しているものと考えられた.120kD蛋白に関し,蛍光抗体法,免疫ブロット法によりE-カドヘリンとの比較を試みたが,E-カドヘリンとは明らかに異なる蛋白であることが判明した.
収録刊行物
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- 日本皮膚科学会雑誌
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日本皮膚科学会雑誌 105 (7), 939-, 1995
公益社団法人 日本皮膚科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205740625536
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- NII論文ID
- 130004680885
- 10008118783
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- NII書誌ID
- AN00196602
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- COI
- 1:CAS:528:DyaK2MXmvFSgtrY%3D
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- ISSN
- 13468146
- 0021499X
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可