肺外科術後呼吸器合併症に対する理学療法士関与下呼吸理学療法の予防効果

• 佐々木 誠

  聖マリアンナ医科大学病院リハビリテーション部

• 宮川 哲夫

  昭和大学リハビリテーション医学診療科

• 長田 博昭

  聖マリアンナ医科大学第3外科

書誌事項

タイトル別名

• Effectiveness of Chest Physiotherapy by Physical Therapist for Prevention of Respiratory Complications Following Pulmonary Surgery

抄録

当院で肺外科手術を施行した症例を対象に，理学療法士関与による呼吸理学療法（以下CPTと略す）システムが術後呼吸器合併症予防の効果を向上させているか否かを呼吸器合併症の発生頻度，重症度，及び在院日数より判定した。また，数量化II類で呼吸器合併症発生因子とこの理学療法士関与システムの寄与度を検討した。CPT（＋）群146例と年齢・診断・術式を一致させたCPT（－）群170例の2群間で呼吸器合併症の発生頻度・重症度・在院日数に有意差を認めなかった。数量化II類による分析で，呼吸器合併症の有無は，手術侵襲や術直後の状態が強く影響し，術前の栄養状態・呼吸機能・運動能力・血ガスデータ及びCPTの寄与は小さいことが示唆された。

収録刊行物

• 理学療法学

  理学療法学 22 (5), 208-215, 1995-09-30

  日本理学療法士学会

キーワード

• 呼吸理学療法
• 肺外科患者
• 呼吸器合併症予防

詳細情報

• CRID: 1390564238024866816
• NII論文ID: 10008134912
• NII論文ID: 110003996170
• NII書誌ID: AN10146032
• DOI: 10.15063/rigaku.kj00001307516
• ISSN: 2189602X
• ISSN: 02893770
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/1996107514
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可