魚礁漁場造成の経緯と現状

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  • The Progress and Present State of Improvement and Development of Fishing Grounds with Artificial Reefs
  • ギョショウ ギョジョウ ゾウセイ ノ ケイイ ト ゲンジョウ

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抄録

本論は、日本水産工学会平成11年度(1999年)春季シンポジウム「魚礁漁場造成計画手法の現状と課題‐より効率的・効果的な魚礁漁場造りを目指して‐」の導入部として、魚礁漁場造成の歴史的背景、諸制度の経緯と現状について話題提供した内容を取りまとめたものである。享保2年(1742)に、江戸幕府は磯付き根付きの魚貝を地元漁村の専有とし、沖合回遊魚について自由漁業と定め、地先漁業における慣行漁業権が成立した。江戸時代後期になると、コンブ、海苔、カキ等の定着生物の増殖を目的とした築磯が各地で試みられており、貞伝上人の事蹟として知られる伝承(享保年間、1716-1736)に見られるように、コンブ漁場造成を目的とた投石による築磯は一般化していたことが窺われる。

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