The Case of Development of Japanese Littleneck Clam Ruditapes Philippinarum Culture Ground

  • UEDA Taku
    Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center, Ariake Regional Laboratory
  • YAMASHITA Terumasa
    Fukuoka Fisheries and Marine Technology Research Center, Ariake Regional Laboratory

Bibliographic Information

Other Title
  • アサリ漁場の造成事例
  • アサリ ギョジョウ ノ ゾウセイ ジレイ

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Abstract

有明海福岡県地先では海岸線が約47km、海域面積172k㎡と比較的狭隘であり、その大部分が水深10m以内の浅海で、沿岸域には約25k㎡の干潟を有する内湾性の強い海域である。最大潮位差は6mに達し、底質は泥または砂泥質である。また流入河川の影響を受けて豊かな栄養塩に恵まれ、全国的なノリ養殖の主要漁場であるとともに、アサリを中心とした貝類資源も豊富である。漁業生産高は、ノリ養殖、採貝漁業が全体の約95%を占めており、非常に生産性の高い海域である。近年、ノリの生産過剰等による単価の低迷等もあって、低資本で操業できる収益性の高いアサリ漁業への依存度が増してきている。しかしながら干潟地盤高の変化により底質のシルト化が進み、その影響を受けてアサリの生息に適した漁場の減少が見られている。また一方、地盤高-4m前後の非千出域の漁場において、前例のない漁獲が見られた昭和58年の57789tを除いた昭和51~63年のアサリの年間平均漁獲量は、9875tであり、全国の漁獲量に占める割合は7.5%と全国有数の生産地であった。しかしながら、平成から底質変化等の影響もあり、漁獲量は減少し、平成元~6年の平均漁獲量は1450t、全国に占める割合も2.5%と非常に低い水準で推移している。このような資源動向とアサリに対する漁業者の関心の高まりによる要望等の社会的背景もあって、アサリ生産量の増大及び安定的な生産を目的として、昭和62年より覆砂法によるアサリ増殖場の造成事業が行われている。

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