小型イカ釣り漁船の集魚灯用発電機形式による燃料消費量の節減効果

Bibliographic Information

Other Title
  • コガタ イカツリ ギョセン ノ シュウギョトウヨウ ハツデンキ ケイシキ ニ ヨル ネンリョウ ショウヒリョウ ノ セツゲン コウカ

Search this article

Abstract

一方、発電装置について着目すると、小型イカ釣り漁船では副励磁機付きのブラシレス発電機(以下、特殊形発電機と言う)が集魚灯用発電機として用いられている。特殊形発電機の効率は、他の漁船や商船で使用されている副励磁機のない標準形ブラシレス発電機(以下、標準形発電機と言う)に比べて若干低いが、その反面(1)集魚灯調光のための広範囲な電圧調整が可能である、(2)負荷の一斉投入時の電圧変動率が良好である、等の長所があり、現在でも多くの小型イカ釣り漁船で採用されている。しかし、石川および対馬沖における乗船調査の結果、(1)においては開閉器OFFによる減灯は行うものの、サンマ棒受網漁法で見られるような電圧調整による調光は確認できなかった。また(2)についても一斉投入が見られず、特殊形発電機の必要性が認められなかった。このことから、調査時に見られた発電機の運転方法が確立できれば、効率の良い標準形発電機の搭載が可能になり、燃料消費量の低減が期待できる。

Journal

  • 水産工学

    水産工学 35 (3), 235-239, 1999-03

    東京 : 日本水産工学会

Citations (2)*help

See more

References(5)*help

See more

Keywords

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top